Updated on 4月 26, 2022
(映画パンフレット) (黒澤明作品)『悪い奴ほどよく眠る』
黒澤明製作、脚本(菊島隆三・橋本忍共同)、編集、監督(黒澤プロ第一回)作品『悪い奴ほどよく眠る』(1960年)
英題「The Bad Sleep Well」
(出演)三船敏郎、加藤武、森雅之、志村喬、香川京子、三橋達也、西村晃、三井弘次、
(音楽)佐藤勝
・・裏表紙には一面いっぱいに商品の宣伝が掲載。昔のパンフレットには普通に宣伝広告があちこち掲載。他のページにも一面に週刊誌の宣伝ページなどが多々載ってる。つまりはこのパンフをつくるにあたってのスポンサーとしての広告資金ぶりがうかがえる。
・・黒澤映画には人気のある時代劇ものからこの作品などのような現代社会派ものまであるが、スリリングなどあることから自分はこちらの方(清張作品のように腐敗した汚職もの)が比較的好きだな。ただ、現代人の役として調髪された三船敏郎の顔半分だけの表紙になにか意味ありげなものを予感させると感じるのは自分だけだろうか? そういった黒い闇ある世界を佐藤勝のドンドン響くスコアがなんとも不気味。
パンフレット情報として、中の”黒澤演出を覗く”より、撮影日数は120日。”スタジオニュース”のページより、ラスト三船敏郎の乗る高級自動車は、スチュードベーカーだと。
あと、頁末に書かれているものを参照すると、「・・この映画の題名は最近の調査では本年度の映画題名の第一位になっている。第二位は”女が階段を上る時”・・」・・そんな調査なんかあったんだぁ。
・・自分もお気に入りバイプレーヤー三井弘次さんもこの映画に関してはチョイ役でなく冒頭の結婚式から堂々たる記者役で登場。