(映画パンフレット)『海に降る雪』

海に降る雪・チンピラ1
海に降る雪(本)1

  畑山博の原作小説を映画化、中田新一脚本、監督作品『海に降る雪』(1984)

  英題「The Cold-Hearted Sea」

  (出演)和由布子、田中隆三、美保純、奥田瑛二、風間杜夫、

  ~『海に降る雪』と『チ・ン・ピ・ラ』の両面2作品のパンフ~

・・どちらの作品も公開当時は観ず、テレビ鑑賞。『チンピラ』の方は何年かおきに高島忠夫さん解説の土曜日の「ゴールデン洋画劇場」で放映されたりしてたのを何度か観たりあったけど、今作『海に~』はちょっと文芸チックで自分には難しいかな?とずっと敬遠してた。

・・キッカケは原作者の畑山さんからで、元々宮沢賢治(特に銀鉄)を読んでいたもんだから、賢治にまつわるテレビ番組など観たりとしてると、NHKの番組などで解説をしてた畑山さんを知り、小説とともに賢治に関するエッセイや独自の論文など多数書いてることをも知ると買って読んだりしてるうち、この原作小説にたどった、・・となると映画化されたとなれば遅れながらも観ることとなった、そして『チ・ン・ピ・ラ』の裏というかもう一方の作品だったことを改めて知りこの作品の世界を知ることとなった。

内容的には暗いATG映画調にも思えたりした文芸作品。立松和平さんの『蜜月』のような作品だなぁと感じたりも。そして『蜜月』での中村久美さんのように今作でも魅力的ヒロイン和由布子さんの出演。映画は暗く重たいが和さんの可憐さに観てて惹かれたもんだった。