(映画パンフレット)『ジャッカルの日』

  フレデリック・フォーサイスのベストセラー同名小説を映画化、フレッド・ジンネマン監督作品『ジャッカルの日』(1973)

  原題「The Day of the Jackal」

 (出演)エドワード・フォックス、マイケル・ロンズデール、デルフィーヌ・セイリグ

 アルジェリア独立を認めたことによる反ドゴールOASからの要請により外国人暗殺者ジャッカルの1962年8月25日のパリ解放記念式典時の攻防)

・・先の展開がわかっていても、しかも何度観ても飽きないし、良い映画観たなぁ~って感じにいつも思われる。あっという間の137分とは云わないが全く退屈するシーン、カットのないドキュメンタリータッチの名作。さすが過去作「真昼の決闘」でリアルタイムの経過を描いたジンネマン監督の緊張感ある追うモノと追われるモノとの攻防戦。赤茶けたフィルムの色彩がヒッチコックの「トパーズ」あたりを思わせる。

・・映画を観たあとパンフを見るまでモンペリエ夫人役の綺麗な女性がまさか「去年マリエンバート」のデルフィーヌ・セイリグだとは気づかなかったなぁ。

・・記念式典始まる前、警察たちが準備したり警備をしてるのを長く見せる間に観客に対してジャッカルはいつどこから来るのだろうと思わせたと思いきやの松葉杖ひいた格好で現れた時にはまさに鳥肌驚愕のカット(個人的一番のハイライト)。

・・本は読まずともフレデリック・フォーサイス原作映画の「戦争の犬たち」「オデッサ・ファイル」もチェックものだね。

・・この映画、何度も観てるにも関わらず、これまですべてテレビ画面より(時々劇場で上映されたりするが未だ未観)。パンフの表紙をみると「スーパーシネラマ方式上映(テアトル東京)」とのこと。当時劇場で観た人に対して羨ましさを感じるね。テアトル東京でのダイナミックなシネラマ方式での有意義な鑑賞といえばどうしても『2001年~』がよく知られるが・・この作品もそぅだったんだと初めて知ったね。 ただでさえ、映画も面白いが、テレビ画面で観るよりも倍も3倍もそれ以上の感動があるだろうなぁ。 自分も学生時代や若き頃にリアルタイムで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『ダイ・ハード』なんかをスクリーンで観たことを世代の違う若者から羨まれる感覚と同じようなもんかな。