(映画パンフレット)『女王陛下のお気に入り』

 ヨルゴス・ランティモス製作、監督作品『女王陛下のお気に入り』(2018)

 原題「The Favourite」

 (出演)オリヴィア・コールマンレイチェル・ワイズエマ・ストーン

 ~第91回アカデミー賞主演女優賞(オリヴィア・コールマン)~

・・まさに観る度クセになる監督作を期待して鑑賞。ちょっと期待とはズレた感じだったが、辛いシナモンの効いた紅茶を飲んだような後味感あったランティモス版「バリーリンドン」だったね。変な魚眼あったりもしたけどやっぱり映像がきれいだったね。シンメトも多かったしね。

今作に関してはクセある監督の演出ぶりを堪能するよりも豪華3人の女優陣の芝居ぶりに酔いしれたかな。終始オリヴィア・コールマンさんが三好栄子さんに見えてしょうがなかったのは果たして自分だけだろうかね。

劇中、ポコンと異様なと云うか悪趣味的なカット(狂乱ぶり)があったけど「バリーリンドン」の世界から急にサブリミナルのようにフェリーニの「サテリコン」的なカットに一瞬快感を超えてゾッとしたよね。