(映画パンフレット)『フレンチ・コネクション』

  ロビン・ムーア原作小説(実在の事件がモデル)を映画化、ウィリアム・フリードキン(初長編作品)監督作品『フレンチ・コネクション』(1971)

  原題「The French Connection」

 (出演)ジーン・ハックマン、ロイ・シェイダー、フェルナンド・レイ、トニー・ロー・ビアンコ、

 (音楽)ドン・エリス

  ~第44回(1972)アカデミー賞、作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、編集賞の5部門を受賞~

・・『ジャッカルの日』や『ゴッドファーザー』などを思わせられたドキュメンタリータッチ(カメラの前で芝居してたように観えなかった感)の、追って追って駆けて車で追って撒かれて見失ってのあっという間の100分間。

 オープニングタイトルからの不協和音というのか乱雑なスコアからもぅこの映画の世界にハマり込んでしまう。

 舞台のニューヨークの当時の喧騒ぶりは他作品『タクシードライバー』や『黒いジャガー』をも思わせられる、昼も夜も治安のよくない世界に、ひときわチラリ目立ったパンナムビル(ウルトラファンの聖地こと)。

 この映画、バディムービー(熱血刑事)としてのはしりかな。一匹狼ポパイ鬼刑事の執拗な犯人(シャルニエ)逮捕までの執念。圧巻は有名な高架下での車による追跡(『ブリット』にも引けを取らない)もあろうが、地下鉄での乗る乗らないもいい。ポスターやパンフにも載せられたりしてるスチール(駅での殺し屋射殺カット)が本編とスチールが(角度が)逆だね。