Posted on 12月 3, 2020
(映画パンフレット)『グスコーブドリの伝記』
活動した童話作家・宮沢賢治によって書かれた童話を映画化、杉井ギサブロー監督作品『グスコーブドリの伝記』(2012)
(出演・声)小栗旬、忽那汐里、佐々木蔵之介、草刈民代、他
(主題歌)小田和正
・・古今東西、洋画、邦画合わせてのベスト映画として筆頭に挙げられる生涯の一本『銀河鉄道の夜』の監督作、しかも同じますむらひろしのキャラでの映画化とくれば当然も当然に期待どこの話でなく映画化が決まった時点で興奮したものだった。
そしていざ公開となると(勿論原作も読み)期待膨らませ劇場へ。
・・うぅ~ん、残念。期待どころかなんの感動も無かった。原作での再会のくだりも無く、ラストへ向けての主人公による身を切っての・・が違う。
絵的にも『銀鉄』に比べても遙かに緻密さもあって華やかだったんだけど・・なにぶん物語的に頭に入ってこない。キャラもブドリの二人が会話してても、どうも、小栗さんと忽那さんがしゃべっているにしか見えない。
サントラ(スコア)に関しても『銀鉄』の時は細野晴臣さんによるスコアが全編頭に残るほどの要所要所のイメージサウンドがあって当然ながらサントラ買うほどの(今でも)ハマりぐあいだったのに・・対して、今回は(なにも音楽を担当した方を非難するつもりは無い)どんなんだったかな?と思うほどこの作品ならではのサウンドが思い出せない。しかも(洋邦あわせて毎度のことながら個人的に嫌う)エンディングの曲でなく歌での締め。・・これじゃぁ残らないよね。
・・そんなこと考えたりすると85年の『銀鉄』はもぅホント奇跡的な映画だよね。サントラも特別版(レコードでしか聴けなかった中原香織さんの歌付き)として発売されてるし・・もぅこれは買うしかない。