Updated on 5月 5, 2024
(映画パンフレット)『薔薇の名前』
ウンベルト・エーコ原作小説『薔薇の名前』を映画化、ジャン=ジャック・アノー監督作品『薔薇の名前』(1986)
原題「THE NAME OF THE ROSE・Le Nom de la Rose」
(出演)ショーン・コネリー、クリスチャン・スレーター、F・マーレイ・エイブラハム、
(音楽)ジェームズ・ホーナー
・・原作はわざわざハードカバー単行本で3ケ月ほどかけてじっくり読んだっけ。けっきょく公開当時は予告編だけ観ても自分には難解だと(ゴシック的にもそんなに惹かれなかったかな)けっきょく観る気0だった。
たしか何年か経ってどっぷり『愛人 ラマン』に浸ってからの同監督作品ということで(まずベストセラーだったこともあって原作読んで)観たっけ。
・・オープニングタイトルからの響く明珍火鉢のような鉄琴音が(『ブレードランナー』でのオープニングからのヴァンゲリスによるスコアの電子琴のような耳に残る響きにも似たつかみ)この映画のミステリー、ゴシック、サスペンス、中世修道院の世界に引きずり込まれたもんだった。
パンフの表紙のショーン・コネリーの半身よりもチラシや映像ソフトなどの顔アップの方がよりパンチがきいて、こっちの方が(方でも)よかったんじゃないかなと、個人的の趣向的には。
昔から映画の舞台に修道院が絡むと、時にはおどろおどろしく、あまり良いことが起きないイメージというか先入観はあるよね。
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・・あれから何年か経って、
・・当然ながら(というか、まさかとりあげられるとは思ってなかった)NHK「100分で名著」の回になった際には復習する軽い気持ちで4週にわたって楽しんだ。
・・映画が豪華にも関わらずパンフのデザインがなんとも地味だなぁ。自分だったらパターン(勝手に作り替える)を考えると、ポスターにもある黒一色背景のガツンとインパクトあるショーン・コネリーの顔と劇中の舞台としてkeyとなる迷宮のような書庫を組み合わせてみて・・うん、我ながら、こっちの方がいいかも。