(映画パンフレット)『コッポラの胡蝶の夢』

 ミルチャ・エリアーデ原作小説『若さなき若さ』を映画化、フランシス・フォード・コッポラ製作、脚本、監督作品『コッポラの胡蝶の夢』(2007)

 原題「Youth Without Youth」

 (出演)ティム・ロス、アレクサンドラ・マリア・ララ、ブルーノ・ガンツ、

・・まず、邦題の「コッポラの~」が良いなぁと思ったね。「ヒッチコックのファミリープロット」ってのもあったしね。ただ、胡蝶の夢かなぁ?って・・、もうちょっと違うタイトルでもと、それほど不服には思わなかったけど、どうしても(胡蝶の夢)の先入観などあったりすると夢モノだと思ったりもするんだが、本作品は夢どころか輪廻転生要素ありの「クラウドアトラス」ほど時代の行ったり来たりは無いにしても「ベンジャミンバトン」のような若返り要素も感じられたりなど、ひとえに(胡蝶の夢)かな?なんて思ったりしたけど。もしくは(邯鄲の夢)要素も感じられなくもなかったりとね。途中まで観ながらも「ジェイコブスラダー」っぽいのも感じられたこともあったくらいだしね。

どうしても自分たち世代的には「地獄の黙示録」や「ゴッドファーザー」シリーズといった超大作のイメージある監督によるこの映画を思うと小規模な自主制作的映画として見てしまうけど、映画じたい良いからね・・なにか寂しさも感じるけどね。余程ハリウッドシステムを嫌ってたんだね。