Posted on 6月 24, 2020
(映画パンフレット)『八つ墓村』
横溝正史原作小説を映画化、橋本忍脚本、野村芳太郎製作、監督作品『八つ墓村』(1977)
英題「Village Of The Eight Tombs」
(出演)萩原健一、小川真由美、山崎努、渥美清、
(音楽)芥川也寸志
・・推理小説の映画化というよりも本格的ホラーだよね。『砂の器』を観る感覚とは全然方向性が違うよね。戦国期や三十二人殺しの回想から現代の殺人にいたるまで血は吹きまくり首は飛ぶわ、最後にいたっては犯人の形相まで変わってしまう・・いやぁ今観ても怖い。
俳優さんでは冒頭からの加藤嘉さん・・『砂の器』と同じだぁ~と思わずツッコミ。チョイ役の夏純子さん、お姉さん役の山本陽子さん、お母さん役の中野良子さん、みんなホントに美しい。小川真由美さんは『鬼畜』のイメージもあるし・・やっぱり怖い。
・・順番的には石坂浩二さん金田一シリーズのあとこの映画を観たんで渥美さんの金田一に(ドップリ寅さんのイメージもあることだし)初めて観た時はそりゃもぅ違和感だらけで台詞があんまり頭に入ってこなかったよね。ちなみに、そのあともATG『本陣殺人事件』での中尾彬さんにも違和感あったしね。それほど石坂さんのイメージが強かったんだね。
・・ラストでの燃え盛る多治見家は『レベッカ』のマンダレイ邸を思わせる(なかに8人目の被害者も居てダンヴァース夫人のよう)クライマックスだったね。
・・当時ドリフのコントでも「八つ墓村のタタリじゃ~ひえぇ~」ってやってたよね。「タタリじゃ~」じたいが流行語になってたしね。