(夢に関する本)(小説・エッセイ)『夢判断』

夢判断1 夢判断2  

  久野四郎著『夢判断』(1968年)ハヤカワ・SF・シリーズ。

 ・・古書店で初めて著者と作品の存在を知る。題名からして確実に夢にまつわる作品だろうと判断し(本はビニールパッケージされてて中を見ることができなかった)購読。

この作品、17ある短編集のうちのひとつ。表紙の絵がいいね。

・・面白かった。昔から夢と云ったらと、ありがちな化け物が出てきたり、宇宙船などが出てくるような奇想天外な展開(・・それでも面白いのだが)ではなく、自分にも思い当たるようなリアルな”現実”と”夢”の二元的な設定を行ったり来たりと悩む主人公に共感したりなど、まさに”胡蝶の夢”の世界。読みながら、そうだよなぁ、今自分はどちらの世界をホントに生きているのだろうか?という恐怖をも感じたりも。

そして終盤に向けてこの後展開がどうなるんだろうと、原始時代と現代(未来?)の二つの世界を行ったり来たりして盛り上がった末・・サラッとなんだか急に尻すぼみのように終わったオチ(体験だったのかぁ~ネタばれ)に少々消化不良もあったのだが、まさに”夢”という題材を大げさでなく描いた作品だったね。

(映画パンフレット)『やわらかい手』

やわらかい手1やわらかい手2

 サム・ガルバルスキ監督作品『やわらかい手』(2006年)。

・・(キッカケは)ポスターやDVDなどのパッケージにもあるように主演のマギー(マリアンヌ・フェイスフル)がこちらを小窓らしき穴から覗いている穏やかな顔(表情)に加え題名の「やわらかい手」ということから観ていて気持ちのいい癒し感のある映画だと勝手に思い込み予備知識持たず鑑賞。

率直な感想・・ホントに(賞賛の意を含め)痛々しかった。且つ、なにか勇気づけられたなぁ。そして何より”才能”って何だろう?と思ったりも。好きなことや長年やってきたから才能があるかと思いきや、そうとも限らないとも。偶然のことからや、ひょんなことから才能が開花することもあるもんだよね。

この映画のように、人間、極限状態になったり相当困ったことが起きないとなかなか腰を上げたり死にものぐるいにならないものなのか・・、だからなのか、今の自分の日々のノホホンとした生き様に、これは良いことなのか、褒めるべきなのか、けなすべきなのか、どうなのか?

・・ちょっと考えてしまった。