(映画パンフレット)(ATG映画)『日本人のへそ』

 井上ひさし原作戯曲を映画化、須川栄三製作、監督作品『日本人のへそ』(1977)

 (出演)緑魔子, 美輪明宏, なべおさみ, 佐藤蛾次郎, ハナ肇, 熊倉一雄、佐藤蛾次郎、草野大悟、三谷昇、小松方正、東てる美、

 (音楽)服部公一

・・他のATG作品で例えると、『マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン・ポール・マラーの迫害と暗殺』の日本版と云うべきか、日本の番組「カリキュラマシーン」の映画版といったような印象のミュージカルありの後半の推理劇。

・・もぅなんと云っても主演の緑魔子さんに尽きるでしょう。セーラー服きた学生のくだりは違う人かと思ってしまうほど。これでもかぁというほどの長いまつげが良い。

「どもり」「トルコ風呂」「すけこまし」など今じゃ聞かれない昭和語はもとより、画面の背景に映る浅草の映画館街、懐かしい自動販売機、緑色した山手線など手前の俳優そっちのけに懐かしい風景についつい目がいってしまう。

ただ、全編観て、どこで笑っていいのか困ってしまうやり取りに本来の舞台劇でのお客さんありきのライブだったら楽しめるんだが・・など思ってしまうほど。あと、そもそもの「へそ」の意味がわからん。パンフの表紙にもある福笑いに出てくるような顔も何なのか?と。須川監督と云えば松本清張原作(原作も映画も個人的お気に入り)『けものみち』の監督でちょっと期待したんだが、??となった作品だったかな。・・歌って踊っても苦手だしなぁ。

(映画パンフレット)『生きてこそ』

 1972年に起こったウルグアイ空軍機571便遭難事故をピアズ・ポール・リード のドキュメンタリー小説「生存者-アンデス山中の70日』を映画化、フランク・マーシャル監督作品『生きてこそ』(1993)

 原題「Alive」

 (出演)イーサン・ホーク、ビンセント・スパーノ、ジョッシュ・ハミルトン、ジョン・マルコビッチ、

・・この映画を観て初めて事件を知った。昔から自分は実録事件事故モノ映画が好きなので予告や宣伝で人肉食と話題になってたこともあって鑑賞。

この映画を観る前に武田泰淳原作、映画化もされた『ひかりごけ』もあってか(免疫もついて)それほど心揺さぶられるものは無く平静に観られたのだが、やっぱりこういう映画になって事件や事故の存在を知るという、日本では『八甲田山』や『聖職の碑』、勿論『ひかりごけ』も、世界では『ブラックセプテンバー』や『ミュンヘンの悲劇』などエンタメでもあれ歴史を知ることにもなるという楽しみも。