Posted on 9月 5, 2022
(映画パンフレット)『ナインスゲート』



スペインの作家、アルトゥーロ・ペレス・レベルテによる原作小説「影の王国への九つの扉」をもとに映画化、ロマン・ポランスキー製作、脚本、監督作品『ナインスゲート』(1999)
原題「The Ninth Gate」
(出演)ジョニー・デップ 、フランク・ランジェラ、レナ・オリン、エマニュエル・セニエ、
(音楽)ボイチェフ・キラール
・・原作は未読で多くの予備知識もたずの劇場で鑑賞。鑑賞動機としては原作読んでなかったので内容ということでなく、主演のジョニー・デップ観たさということでもなく、自分としては当然ながらの監督名で即決(公開前の劇場予告もおどろおどろしく期待したけどね)。
ただ、一度ではあまりピンとこず(面白味、恐怖などもやッとして途中の車椅子のケスラー夫人の死のシーンしか印象なかったかな)のちにもう一度観て世界観を楽しんだ。
なんて云うのか、サスペンス・ゴシック・オカルト・ホラー?いつものごとく、観ながらいろんな他の映画感がダブったり・・「フランティック」「薔薇の名前」「エンゼルハート」等。あと強引に市川崑監督作品の例えで云うと、見立て殺人正当性の流れのミステリーから最後は「八つ墓村」の怪奇な雰囲気へと変わっていったような展開のようにもね。
あと、版画のなかの(ルシファー)や主人公に付いて超人的(人間ではなかった)サポートする女神的な役割をする(ベアトリーチェ)を思い起こされた謎の女などダンテの「神曲」的な世界観も感じたりしたかな。こんなこと一度目に観た時には「神曲」読んでなかったから、そういう風に感じる要素もなかったけどね。
その自分にはベアトリーチェにも思えたりした謎の女役のヒロイン的とも思えるエマニュエル・セニエさんもたしかに良かったんだが、やっぱりタダな役じゃすまない脂ののったレナ・オリンさんにはかなわないね。
・・パンフのデザイン的にはマークだけではやはり物足りず、かといって、ポスターや半券のジョニー・デップの顔だけも味気ない。写真にもあったラストの城を重ねたりなどなにかもうちょっと背景やキャラを重ねる意匠などできたんじゃないかな。
・・時間が経つと同じジョニー・デップ主演の『シークレット・ウィンドウ』とちょっと混同というか、題名と内容がごっちゃになったり・・するのは自分だけかな?
Posted on 9月 5, 2022
(映画パンフレット)『サウスバウンド』


奥田英朗原作小説を映画化、森田芳光脚本、監督作品『サウスバウンド』(2007)
英題「South Bound」
(出演)豊川悦司、天海祐希、北川景子、松山ケンイチ、
(音楽)大島ミチル
・・なんだか表紙から北野武監督作品(キタノブルー)を思わず感じさせられるスカッとした青空の映えたレイアウトデザインパンフレット。これはこれで良いね。
・・この映画を観るに至った経緯としては(次元上昇の過程としてだったのか、自分の普段の現実感の変化に及んでのことだったのか)まさに日常生活が変わりつつある時にパンフを安価で得て・・までは良いいとして、別にあとでも観ればいいものを、そのタイミングのなかにおいて映画の状況や設定が自分にダブルものが感じられて原作は未読ばがらすぐにでも観たくなった(主人公の設定としての元過激派はさすがに自分とダブルことはないが)。
観ながらハリソン・フォード主演の『モスキート・コースト』(一方的な考えの父親のもと生活を変えられてしまった家族の顛末)なんか思いだしたりしたね。
ん~ん、でもどうも森田映画を期待してたか、正直(過去の作品群と比べるなどし)お話が面白くはなかったかな(ということは原作からして?)。森田タッチと云うかクセある撮影法やクセある俳優などが観られなかったような。例えて云うとじゃないが、リンチ作品を観に行って『ストレイト・ストーリー』を観終わったあとのような後味感。
キャストでは妹役の女の子は自然なやり振る舞いに可愛らしさがあったり、若き頃の柳楽優弥さん似の長男に鉄道マニアの女優村井美樹さんの久しぶりにみた芝居ぶりが新鮮。ただ他の子役たちはちょっとしんどかったかな。
・・まぁ今回この作品を楽しんだことよりも観たということに自分的には意義があったと自覚する。今後の生活にも心配もせず期待も持たず未来も過去もなく今を生きていくのみかね。グラウディングを続けていきながらね。
・・劇中にもお母さん役の天海祐希さんも云ってた・・「どこへ行っても、なにかあるのね・・」・・なんか一番心に刺さったね。






