(映画パンフレット)『少女椿』

  丸尾末広による同名漫画を映画化、TORIKO監督作品『少女椿』(2016)

  英題「Shoujo Tsubaki 」

 (出演)中村里砂、風間俊介、森野美咲、武瑠(SuG )、佐伯大地、深水元基 、中谷彰宏 、

 (音楽)犬神サーカス団

・・カルト的漫画作家丸尾末広原作の映像化とくればどうしても(普通の映画でなくなるのは事実であり)期待せざるをえないのは、まぁ個人的にはだが。というか、よく映画化できたな~と最初は普通に思った。だからお金を払って観るということに自然となったのは流れのひとつとして。だから尚更作品の受けとめに自由にもの云えることも躊躇なしにできることだろうと・・。

 最初から観る気がなかった(関心が元々なかった)というのは観客側から作り手にとって一番の厳しいもの。まだ面白かったつまらなかったと云えるだけは(お金を払って観ると云う関心があったと云う事からして)まだ作り手に対してあぁだこぅだ云える権利もあろう。・・これは全映画にも共通するものじゃないかな。

 ということで過去に観たりもした『フリークス』『奇形人間』『アンダルシア』など数々の変態カルト映画など頭にしながら、どういう風に映画となったかと(パンフ・ガイドブックでは7年を要したと)・・

・・うぅ~ん、原作そのまんまだったね(終わり方は違ってたけど)。しかも製作陣側からカルト的タブー的映画をつくられたと思うが、自分だけか?そうでもなく普通に観られた極彩色の綺麗な映画に見えたかな。作品は『ヘルタースケルター』しか観てないが蜷川実花監督っぽい感じにも思えたりも。だからか、キレイキレイに観えちゃって匂いのない(臭みの感じられない)、舞台もガタガタな古びいた感じもなく書き割りにしかみられないように見えて、しかもセットも一目で横浜ラーメン館ともわかったし、、個人的にはカラーもいいけどモノクロもありかな?なんて思ったりも。

・・全編観て汚いもの、センセーショナル(挑発)なもの、卑しいものなどもっとやって欲しかったね。原作でのワンダーとみどりとの数回にわたる接吻もアニメで逃げられたようにも感じ(主演の中村さんが無理なら出来るようなキャスティングで誰も知らない役者さんでもじっさいやって欲しかったね)たり、まぐあいのシーンも下半身が映るくらいの勢いでやったら(あとフリークスももっとお下劣なクリーチャーぶりにしたりなど)本物の上映禁止レベルにいけるくらいのカルト的作品になれたんじゃと個人的感想。

 内容しかりだがキャスティングにおいてもあまり受け入れることが、、というのは主演の二人。中村さんとワンダー役の風間さん。風間さんはテレビでもクリーンなイメージ(詳しくないけどジャニーズでしょ?)もあることからワンダー正光のようなもっとスケベな中年男にみえずイヤラシ感がなかったようにも見えて個人的には残念に。

・・期待したぶん普通にサラッと観られた作品だったかな。

・・やっぱり原作ありきの(小説、漫画問わず)映像化は難しいもんがあるし、簡単にやるもんじゃないよね。思い入れのある作品であるいじょうその映像化によってホントにガッカリさせられるものも多いというかほとんどだね。だからよっぽどのことがない限り映画もテレビでのドラマも観ないんだけどね。 映画はビジネスじゃないと思うんだがね。

(映画パンフレット)『リーサル・ウェポン』

  シェーン・ブラック脚本、リチャード・ドナー製作、監督作品『リーサル・ウェポン』(1987)

   原題「Lethal Weapon」

  (出演)メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー、ゲイリー・ビジー、

  (音楽)マイケル・ケイメン、エリック・クラプトン、

  (編集)スチュワート・ベアード

  ~同時上映『ポリスアカデミー4』との二本立て上映にて鑑賞~

・・観た時にはまさかシリーズ化されるとは思っていなかった記念すべき第一弾。一本の単独のバディムービーとしても(最後でうまく完結もされてるし)シリーズ化されなくても充分楽しめたね。ヘンテコないし狂気じみることもない、さすがリチャード・ドナー監督作品とあって安心して観れるしね。

・・パンフの表紙デザインとしては昭和感ある、パッと見007シリーズのようにもと思われるレイアウトキャラ配置にはまさに自分好みだなぁ。

・・この映画でクリスマスの定番歌「ジングルベル・ロック」を知ったっけか。

・・どうもいろんな映画で悪役が多いなと思わせられるゲイリー・ビジーさん。やっぱりこの映画もかと、悪役(敵役)がお似合い。