(映画パンフレット)『ぼんち』

 山崎豊子の原作小説を和田夏十と市川崑が共同で脚色、市川崑監督作品『ぼんち』(1960)

 英題「BONCHI」

 (出演)市川雷蔵、京マチ子、若尾文子、山田五十鈴、毛利菊枝、中村玉緒、越路吹雪、草笛光子、船越英二、中村鴈治郎、

 (撮影)宮川一夫

・・原作は未読だが、かんじとしては「細雪」のような世界にも感じられたね。それと何より撮影を宮川一夫がやったこともあって、画面からして艶あり品ありの全編レイアウト的にも面白いしタイトルシークエンスも絶品で本編観てて最後まで退屈しないね。

劇中、小津映画のようにポンポン挟まれる瓦屋根の俯瞰図がこれまた気持ちよく、後年のテレビCM[「トリスウィスキー(雨と子犬)」での撮影を担当した宮川氏による街並み風景が思い出される。

役者陣も豪華。主演の雷蔵さんはじめ、なにより女優陣の贅沢ぶりよ。この映おにか画で初めて知った毛利菊枝さん。一瞬北林谷栄さんかな?(北林さんも出演)など思ったほど。今作での山田五十鈴さんとのコンビをみて、『椿三十郎』やテレビでの必殺シリーズの菅井きんさんの「婿殿!」のような怖いお局様なんかを思い出されたりと・・。あとは自分にとっての伊藤雄之助さんとならぶお気に入りの役者のひとり中村鴈治郎さんも存在感あっての登場。いいね。

・・とにかく映画においてもキーとしては商いの町においての古くから続く格式、世間体、礼儀などあるなかでのユーモアある人間模様といったとこかな。

・・どうでもいいことだが、初めてこのパンフ(冊子)の表紙を見た際、雷蔵さんでなく加東大介さんかと思った(なんでこの映画に出てない加東さんが?なんて思ったり)。

(映画パンフレット)『ハヌッセン』

 イシュトバン・サボー監督作品『ハヌッセン』(1988)

 原題「HANUSSEN」

 (出演)クラウス・マリア・ブランダウアー、エルランド・ヨセフソン、

 手品師・占星術師・予言者であるエリック・ヤン・ハヌッセン(1889-1933)

・・なんの本で見かけたか(読んだか)、ヒットラーと接点をもったという霊能者ハヌッセン・・(その時は特に興味なかったが)が、脳裏の片隅に残ってたんだろう・・。

 NHKのBSでの番組でそれまで記憶に残ってたうろ覚えの名前ハヌッセンの字を見て予約録画して観てみる。地位と名声におぼれ自身の未来までは予見することのできなかった奇術師のおはなし。

「そんな人がいたんだ~」と同時にそういえば・・と、そんな名前の映画もあったなぁと改めて未DVD化なのでビデオで観た。ちなみにそのすぐ後に(完全にハヌッセンに関する映画と思って)観た『神に選ばれし無敵の男』よりは見ごたえあって良かったかな。

 この映画ではハヌッセンにより出版されたオリジナルのオカルト雑誌のことや劇場や女性を集めての好色ぶりは省かれてたね。目隠ししてのショーはあったね。

・・ここんとこの(2022年初春)興味事項として、このハヌッセン、ヨコハマのメリーさん、遮光器土偶、星の王子さま・・どんどん惹きつけられるものが重なっていく。