(映画パンフレット)『LIES/嘘』

 チャン・ソヌ脚本、監督作品『LIES/嘘』(2001)

 (出演)イ・サンヒョン、キム・テヨン、

・・韓国映画版「ラスト・タンゴ・イン・パリ」? 昔の漫画雑誌「ガロ」のなかの作品にもよくあったような人間というより動物として求めあう、ただひたすら行為するのを、美しさも華やかさもかんじられないまま、お世辞にも美しかったとは思えないがリアルな普通の女の子Yとだらしのない芸術家のJの退廃ぶりがなんだか情けなく切なくも、特にモサッとしたJの顔アップでの映画の終わり方と、おちょくったようなエンディング曲がまったく深刻さのないコメディとして観られたかな。

思ったほど宣伝してたようなセンセーショナルぶり(R-18指定だったね)はあまり感じられなかったなぁ(個人的にはもっと凄まじい男女の貪り具合を想像してたので)。

(映画パンフレット)『ダイヤルM』

 ヒッチコック監督作『ダイヤルMを廻せ!』のリメイク、アンドリュー・デイビス監督作品『ダイヤルM』(1998)

 原題「A PERFECT MURDER」

 (出演)マイケル・ダグラス、グイネス・パルトロウ、ヴィゴ・モーテンセン、

・・設定を今風にしたとはいえ、なんで(リメイク)つくったんだろ?と、ちょっと小馬鹿にしつつも一応どんな風になってるのかと単なる興味に鑑賞(観たかったか観たくなかったかは正直半々だった)。

・・特に得たものは無かったな。

この作品のおかげ(せいで)のちの「サイコ」(ガス・ヴァン・サント監督)はキッパリと観るのをやめた。いまだにリメイクの意味(つくられる理由)がわからない。相当年月がはなれててオリジナル作品さえも世にあまり知られていない程度だったらまだ許せるけど、ヒッチコックのなかでもよく知られた作品をまたあえて作るか?・・と。

・・リメイクの利点ってなんだろう?