(映画パンフレット)『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』

アルタード・ステイツ1
アルタード・ステイツ2

 

  ケン・ラッセル監督作品『アルタード・ステイツ 未知への挑戦』(1979)

  原題「Altered states」

 (出演)ウィリアム・ハート、ブレア・ブラウン、ボブ・バラバン、チャールズ・ハイド、

   アメリカの脳科学者ジョン・カニンガム・リリー自らによるアイソレーション・タンク(感覚遮断タンク)内での幻覚研究、感覚遮断実験での変性意識状態(altered state of consciousness・・日常的な意識状態以外の意識状態。白昼夢、体外離脱、前世体験、臨死体験、宇宙空間への飛行など体感)をモデルとした映画。閉所恐怖症者には絶対にできない実験。

・・初めて観たケン・ラッセル作品。この映画は淀川さん解説の「日曜洋画劇場」での吹き替えでよく放映されてた(毎年一回は放映されてたくらいの頻度のイメージ)ような感覚ある映画。

それで二度三度観たような。とにかくラストの物質化する主人公の造形のグロテスクさが特に怖ろしく脳裏に残ってる。

・・ウィリアム・ハートさんのデビュー作らしいね。

・・パンフの表裏のデザイン(レイアウト)は孤立あるアート感な表紙と、極彩色サイケデリックな裏面でありながらのうるさくないシンプルさがいいね。

この映画の実験(タンキング)はのちのヘミシンクにもつながるってことかな?

 

(映画パンフレット)『危険な遊び』

 

 イアン・マキューアンのオリジナル脚本を映画化、「ドリーム・スケープ」のジョセフ・ルーベン監督作品『危険な遊び』(1993)

  原題「 THE GOOD SON 」 

 (出演)マコーレ・カルキン、イライジャ・ウッド、 ウェンディ・クルーソン、

 (音楽)エルマー・バーンスタイン

・・「ホーム・アローン」での陽気なカルキン君のイメージがあまりにも大きく植え付けられたせいか、悪役でのカルキン君は観てて痛々しかったなぁ。まだ『マイ・ガール』の役ぶりは素の感じあって素朴さもあって良かったけど・・この映画ではなんか観ちゃいられないような・・なんか楽しめなかったなぁ。暗かったしね。

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・・公開当時は知る由もなかったけど、あとになって知った(といっても30年たって)ベストセラー作家イアン・マキューアン・・原作「贖罪」の映画化『つぐない』、原作「初夜」の映画化『追憶』・・によるオリジナル脚本映画だったとはというビックリ。映画への観方も変わったね。 しかも更なる驚きに音楽担当してたのはバーンスタイン。