(小説・エッセイ)『授乳』

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  芥川賞作家、村田沙耶香のデビュー作『授乳』(2003)講談社。

・・今回(155回)の受賞により初めて著者と作品を知り、様々なメディアやネットなどによる情報から受賞作は勿論のこと、他の作品も読んでみたくなり一気に5冊を買いこれから村田ワールド(ネットの情報では”クレイジー沙耶香”の異名をも持つほどのエロにグロに過激な作品が多いとの)に入ってみようかと期待したうえ、さて、どれから読んでみようかとちょっと考えた末、受賞作、というよりはその発端となったもの、原点となったものから読んでみようかと思いこの本を最初に読むことに決めた。

・・感想という前に、まず作風、雰囲気、世界感は良かった。自分の期待に外れてなかった。

官能小説と云っていいか、サド小説と云っていいか、それはどう捉えてもいいのだが、ちょうど自分の明晰夢時の性的快楽を貪り味わう世界のような描写に読み心地あり。

主人公の直子は中学生。ニンフェット的少女としては「ロリータ」のドロレスもいるが、この作品内、先生とのゲームでの直子の痴女ぶりにう~ん、こういう子、世の中に居るのかなぁと・・せめて痴女はいいとして、ゲーム内容もいいとして、せめて高校生以上のオマセな(体も心もそれなりに発育した)子だったら自分的にはすぐに飲み込めたかも。

ラストはさらっとした展開だったが、田中慎弥「共喰い」の世界を感じたねちっこい世界に好感触。

・・これで次に読もうと決めた受賞作「コンビニ人間」に果たしてつながっていくのだろうか?どぅだろうか?・・やっぱり「殺人出産」にしようか、「星が吸う水」にしようか・・。これからのクレイジー沙耶香ワールドに期待大。

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