(映画パンフレット)(ヒッチコック作品)『私は告白する(国際出版社)』

私は告白(国際出版社)1
私は告白(国際出版社)2

 

  ポール・アンセルムの戯曲「私たちの2つの良心」を映画化、アルフレッド・ヒッチコック製作、監督作品『私は告白する』(1953)国際出版社

  原題「 I Confess

 (出演)モンゴメリー・クリフト、アン・バクスター、カール・マルデン、 

 (音楽)ディミトリ・タイオムキン

・・ヒッチコック作品群のなかではあまり何度と観ることのない地味っちゃぁ地味な作品のような印象だが実際に何度か観てるとサスペンスありロマンスあり法廷あり(後味はよくないが)の90分は決してつまらなくはない。ファーストカットの監督のお出ましから「Direction」の連続からの犯行現場へのもっていき方から始まって、わざわざ云わなくていいのにの罪の懺悔(またこれがケリー役の役者さん他の映画でも出てきそうな悪者顔)・・またこのキリスト教のなかでの罪が赦されるという懺悔というものが自分たち日本人(無宗教)にとってよく理解できていないシステムと云うか・・どうなんだろ?

ヒロインのアン・バクスターはいいね。綺麗と可愛いという容姿より劇中での主人公ロジャーに対しての一途な想い(特に回想)が純粋に観てて気持ちが良い。可哀そうなのは旦那さんだね。あのまま映画の終盤で一件落着してもなかなか夫婦愛が冷めきったままじゃないんじゃないか?なんて考えちゃったりもするのだがねぇ・・。

まぁ、なにより『見知らぬ乗客』の時とは違ったディミトリ・タイオムキンのスコアのロマンチックなメロディーかぶさる教会(OPとEDタイトル時の全景は逆光)が本当のこの映画の主役といったとこかな?

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