(映画パンフレット)『大いなる沈黙へ~グランドシャルトルーズ修道院~』

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 フィリップ・グレーニング監督作品『大いなる沈黙へ~グランドシャルトルーズ修道院~』

・・予告編で観た(紹介された)世界観を観てたぶんこの映画は自分の好きなテイストだろうなぁと鑑賞。

・・全編、音(音楽は無し、連打される鐘の音くらい)はあれども夢の(中に飛び込んだ)ような世界。あまりにも展開に起伏がない為、何度か鑑賞中に目がとろ~んとなったりも。その夢の中のような各シーンで自分もその場所に立ってじっと見てたり、もしくは自分もそこで参加しているような感覚がずっと続く。

映画を観る前に上映時間169分を知り、ドキュメンタリーものとか修道院ものなど堅苦しく考えたりすると長く感じたり退屈にも感じたりすると思い、オープニングシーンから一切何も考えず只々展開されるシーンをすべて受け入れボォ~と夢見心地の感覚のまま、ちょうど美術館での絵画を長時間見続ける感じで鑑賞。以前観た同じ系列?の映画「ルーブル美術館の秘密」の際にはそんなことは無かったのだが。ただ、そのおかげで長くも退屈もまったく無かった。

・・どうしても(修道院もの)というと過去に観た作品だと「尼僧ヨアンナ」「薔薇の名前」「黒水仙」ちなみにジャッキーの「サンダーアーム」は邪教だったかな?(さらにはブニュエルの「エル」なんかも思い起こされたりも)などのようにオドロオドロしいもののイメージが(個人的捉え)あったのだがこの映画については払拭されるような真逆の癒し映画。今後何度か観ても良いなと思われる作品。

・・こういった密着ドキュメンタリーとして日本でだったら永平寺なんか観てみたいね(NHKなどテレビでも過去に度々観たことあるのだが、もっとじっくり時間をかけた密着ものとして)。

・・映画鑑賞後には、気持ち良さ、心地よさと共に(欲とは)(知足とは)(満ち足りた生活とは)などいろいろ考えたりもしてしまったかな。

・・この映画のようにストーリー性のない、俗世から離れた世界を舞台にしたような、非現実的でもあり、万人受けしそうない(つまりはアヴァンギャルド的?)作品もたまに観るのもいいよね。反ハリウッド的でこういった作品、自分は大好きだなぁ。

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