(映画パンフレット)(ATG映画)『Keiko』

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  クロード・ガニオン製作、脚本、監督作品『Keiko』(1979)

  原題「Keiko」

 (出演)若芝順子、きたむらあきこ、池内琢磨、橋本敏夫、中西宣夫、

 (音楽)深町純

・・初めてテレビで観たときは(小学生だった)よくわからないままにずっとドキドキしてたなぁ(よくわからないにもリアルさが感じられたんだよね)。まぁ、よくわからなかったのも当然だわな。

 再度それから10年、20年と観返すたび、このなんとも云えない大人のモヤモヤダラダラ牽制しあいながらのフラストレーションたまった生活ぶりがフィクションとはいえの他人事ではないリアルさを感じ(立場的には男も女もかわらない)、こういう流れ、展開、雰囲気、自分は好きだなぁ、こういうATGならではの(非商業的)世界観。

 だいたい称賛(褒め)の意味で主演の若芝さん(という女優さん)がキレイキレイしてない(映画の主人公ならではの美人とは云い難い・・印象的なのは、パンフやチラシなどでのスナップのひとつ、鏡越しの化粧してるスッピン顔はまさに)等身大的庶民性がリアルさあってこの映画の最大の惹かれる点の一つとして挙げられるものがある。 KEIKOさんを観てると或る意味男女問わず日本人たるもの皆KEIKOさんなんじゃないかな。

喫茶店(でのチラチラ交わす視線)から部屋へ移っての情事に至るなんと生々しいこと。のちに二度目三度目を観てもパンフの解説を読むまで映画館の痴漢とラストの新郎が同じだったとはまったく気づかなかった。世の中、どう結びつくやら不思議なもんだ。

 音楽を担当した深町純さんのシンセとピアノのハーモニーと云うのかメイン曲なんか余韻も良い清々しいメロディーにサントラがあったらなぁと切望するほど。

・・なんだかんだいろいろ思う事ツッコミどころもあろうが映画の波長(全編の雰囲気、におい)など好き面白さを挙げると、数十作品以上あろうATG映画の映画群のなかでも素直に自分は三本の指として挙げられるほどの作品であるのは断言できる。それくらい素直に好きだな。

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