(映画パンフレット)『フラットライナーズ』

フラットライナーズ1
フラットライナーズ2

 

  マイケル・ダグラス製作、ジョエル・シューマッカー監督作品『フラットライナーズ』(1990)

  原題「Flatliners」

 (出演)キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケビン・ベーコン、ウィリアム・ボールドウィン、オリヴァー・プラット、

 (音楽)ジェームズ・ニュートン・ハワード

 (撮影)ヤン・デ・ポン

・・当時流行りだった(旬の)俳優陣勢揃いの映画だったといったとこかな(ただ残念なのは主演の人々がどうも医大生に見えなかったのがちょっと・・違和感というか・・)。

 (マッチポンプ式)とは云わなくとも、自分たちが蒔いた種で大騒ぎとなってその収拾にあれこれスッタモンダがありましたパターンのアメリカ映画お得意の?ありがちな、展開劇。例えばで思いつくまま挙げると「トーク・トゥ・ミー」とか「イグジステンス」あたりかな。

大体予想がつき大体こうなるだろうなぁといった展開(どうせ最後はまるく治まるんでしょと)に特にハラハラしなかったかな。なので臨死体験による死後の世界のヴィジュアル化(当時のヴァーチャル化)が自分を含めた多くの観客の関心ごとだったのだろうなぁ。視覚的にもとくにエゲツなさもあまり感じられなかったかな。

・・未知の世界のヴィジュアル化というと後の『ラブリーボーン』のような感じかな。事実、まさに自分もそれ(一点といってもいいほど)に惹かれて観に行ったようなもの。

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・・久しぶり(公開時に映画館で観た以来かな?)CS放映されたのをどんな話だったっけかと観る。

 初見時に観た時よりもあまりの出演陣の豪華さ(同監督作の「セントエルモス・ファイヤー」や「若き勇者たち」などのような)により違和感、と云うのか、なんだかトレンディードラマを観たような、美男美女ぞろいの(医大生という役柄とはいい)なんだか嘘くさく感じたかな。あと、初見時より、より一層舞台のミニマルな世界に感じたかな。

 肝心な臨死体験シーン、今回観直すと、死後の世界というのか臨死体験とうたっているけど(医大生たちによる倫理、尊厳、タブーをこえた遊び半分のおふざけにみえたかな)・・どうも夢見の映像とでもいうのか、単なる幻覚なのか・・日本でいうお花畑や三途の川のようなイメージ的空間もなく、各個人個人によるトラウマ追体験(各人による過去体験に対してのつぐない、和解、謝罪、報いなど)っぽいなぁと。しかも本人たちの主観ならまだしも本人も映ってるような第三者的映像ばかりなんで誰視点?というようなあまり没入できなかったりも)、しかもそれほど怖くもなく、ショッキングやインパクトさを思うと他作品でいう『ザ・セル』や『ジェイコブス・ラダー』の方が記憶にも残る衝撃さ強烈さはあったかな。

 

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