(映画パンフレット)『ノッティングヒルの恋人』

  リチャード・カーティス製作総指揮、脚本、ロジャー・ミッシェル監督作品『ノッティングヒルの恋人』(1999)

 原題「Notting Hill 」

 (出演)ジュリア・ロバーツ 、ヒュー・グラント 、リス・エバンス 、ジーナ・マッキー 、ティム・マキナニー 、エマ・チャンバーズ 、ヒュー・ボネビル 、

 (音楽)トレヴァー・ジョーンズ

 (主題歌)「she」エルヴィス・コステロ

・・まぁたぶん観に行った当時も今と変わらず『ローマの休日』『ヨーロッパ特急』に続くと云うのか市井の(一般)市民と御姫様的存在との短いラブロマンスものを期待したんだろう。ただ前の二作とこの作品の違いはけっきょく結ばれたということ。文句じゃないが、だいたい男がヒュー・グラントとくれば(二の線)というなんだかしょうがないものもある。『ローマ』のグレゴリー・ペックもそうだが、やはり自分としては、男の夢物語として思うと、やはりぶ男までは云わないが『ヨーロッパ』の武田さんぶりを観ると夢ぶり共感性がつよくなる。なのでラストでの別れも一層寂しくみえそれだけ短期間のお姫様との交流が貴重に思えるんだな。だからそれがなく二人が結びついて良かったな・・じゃなくて映画ならではの一瞬の夢物語を思うと一緒になっちゃぁ・・と思うんだがね。エルビス・コステロの歌も良かったけど映画全篇とエンディングを考えると、やっぱり『ヨーロッパ』のポール・スレードの歌う『フレンズ』の方がよりグッとくるよね。

自分も時々というか数年に一回見るかの頻度で夢で芸能人や普通じゃ一緒になることのない人との交流する夢を見るんだけどね(覚めた時のあの残念感といったらねぇ)そんなしがない男の夢物語をかわって演じてくれたりするのも映画の役割りでしょ。それじゃぁ嫉妬や僻みやっかみなどうまれないラストでの別れは必須でしょ。結ばれちゃぁ面白くないよね。