(映画パンフレット)『雨に唄えば』

 ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン共同監督作品『雨に唄えば』(1952)

 原題「Singin’ in the Rain」

 (出演)ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ、ドナルド・オコナー、

・・映画史上に残る名作という限りには一度は観ない訳にはいかない。ミュージカル映画の傑作、名作・・と云っても自分にも値するかどうかはまた別だ。なかには「コーラスライン」のように二度三度観たりした映画もあるし、「ザナドゥ」のように内容はともかく贔屓する歌手が歌って踊る様子を観るだけで満足のものもあったりなど全部が全部否定的でないことはたしかなのだ。

・・それで観てみた。うぅ~ん、やっぱりむず痒くきつかった。耐えられないほど目も当てられないまでとは云わないが、楽しめない。ジーン・ケリーはじめ皆が皆カメラ目線で「ホラ!見て!楽しいでしょ!」と云わんばかりの満面の笑みでこの世の楽園と云わんばかりの踊りを披露する。・・あの平和感がどうも合わない。ディズニーランドでのショー(パレード)を見ているような、あのエンタメ感。・・自分にはまだまだミュージカルを好きになるには時間が掛かりそうだ。同じ「Singin’ in the Rain」なら『時計仕掛けのオレンジ』でのアレックスが歌った方が自分にとっては親しみがあるかもな。