(映画パンフレット)『エクソシスト3』

  原作者ウィリアム・ピーター・ブラッティ原作「レギオン」を映画化、製作、脚本、監督『エクソシスト3』(1990)

  原題「The Exorcist III」

 (出演)ジョージ・C・スコット、エド・フランダース、ジェイソン・ミラー、スコット・ウィルソン、ニコル・ウィリアムソン、ブラッド・ドゥーリフ、

 (音楽)バリー・デ・ヴォーゾン

・・「2」を観てからそんなに時間経たずに続けて「3」を観ようと(巷では「2」よりも「3」の方が傑作やらなどいらん情報を小耳にはさみつつ)。

・・うぅぅ~んって感じ。正直言って面白かった(怖かった)とは言い切れなかったなぁ。これも好きずきの問題。1,2のオカルト系統とは違って今度は連続殺人事件を捜査する刑事を主人公としたいわばサイコサスペンスホラーだったってかんじ。たしかに1でも出た刑事だし、カラス神父(再びの登場におぉ!って驚いたが、なにより1で死んではいなかったという続編ありきの取って付けたようなアルアル設定にはちょっと残念)も出てきたし、お馴染み現場の階段もあるが、どうもエクシストを観た感じがしなかったね。その主演のジョージ・C・スコットもいつもカリカリ、怒鳴ったりなど観てて気持ちもいいもんじゃなかったし。

・・そもそもリーガンが出てこないというか映画に色気(華)がないよね。「2」を観た際たしかにリーガンも出てるとはいえ「1」と比べて作品全体の面白さがかなり劣った印象だったけど、いざ「3」を観ると今度は「2」と比べて今度はまだ「2」の方がよかったような印象になってしまった。リーガンの存在は大きい。

恐怖面でいうと劇中で数あるシートに被せられた死体を一切こちらに見せることなく主演の刑事のリアクションのみだったのはたしかに物足りなさがあったね。これに関しては不満だったけど、ナースステーションでの長回し最後にガ~んと見せるショッキングシーンは観ながらまるでヒッチコック『サイコ』での探偵アーボガストが階段をゆっくり上がってきた際のショックシーンにかさなったかんじに見られて、これにはっさすがに意表をつかれビックリしたね。

・・「4」もあるらしいけどもぅいいや。