Updated on 1月 27, 2023
(映画パンフレット) 『ときめきに死す』
丸山健二原作の同名小説を映画化、森田芳光脚本、監督作品『ときめきに死す』(1984年)
(出演)沢田研二、樋口可南子、杉浦直樹、日下武史、矢崎滋、加藤治子、宮本信子、上田耕一
(音楽)塩村 宰
・・この映画、自分にとってのトラウマ映画の作品の一本。衝撃のラストがいまだに直視できない・・と云いつつ、もう何度も観ている映画。
初めて観た時はまだ若かったせいか(いや単なる理解不足)ちょっと退屈してなんのことかよく判らなかったが、回数重ねて観るごとに(歳重ねて)味わいがより出てくるように感じている。原作も読み応えあるが、映画は映画でサラリとした涼しい展開のオフビートな内容に自分はもう気に入ってしょうがない。
どっちが好きか(一番か)比べるのはあまり好ましくないが、これまで自分は森田作品群のなかでは(巷には)最高傑作と云われる「家族ゲーム」よりこの作品の方が頻度は観てる。
音楽も良い。CD化されていないサントラもLPレコードとして買ったのは当然のこと(他の作品の為だったかな?たしかそのためにレコードからUSB経由でデータとして携帯に保存するレコード機器を買った記憶が)。なんという楽器か名前は判らないが、メロディーを弾く主音の電子音が過去になんか聞き覚えがあるなぁと考えると違ってるかもしれないが、他の作品でいうと「逆噴射家族」のエンディングで使われていた楽器に似てる気もする。澄んだ響きのある音が独特で秀逸。