(映画パンフレット)『忘れられない人』

 トニー・ビル監督作品『忘れられない人』(1993)

 原題「Untamed heart」

 (出演)クリスチャン・スレーター、マリサ・トメイ、

 ~普段からあんまり目にすることの無かったパンフを安価で購入により(あんまり乗り気じゃなかったけど)鑑賞~

・・お話(ストーリー)は良いんだけど、どうも自分にとっては終始(全編観てて)なにか入り込めなかったなぁ。如何せん主演の二人が美男美女すぎる。しかも無口な変わり者アダムをクリスチャン・スレーターが演じるとなってもやっぱり過去に観た出演作(「トゥルーロマンス」から「薔薇の名前」まで)なんかがダブっもたりして、どうしてもアダムとしてよりかはクリスチャン・スレーターとして観てしまう。マリサ・トメイもウェイトレスの女性としてよりもアカデミー賞受賞者として構えて観てしまった。まったく知られてない俳優(しかもそれほど美系でない本当の意味での普通っぽい役者さん)が演じるとなればよりキャラクターに同情、共感もあったんじゃないかな。だとしたらエンディングのナット・キング・コールの「ナイチャーボーイ」もよりグッと刺さったんじゃなかったかな。涙ものが普通に観てしまった。

・・クリスマス+男にとっての一生に一度(病による死別もの)の恋というと、どうしても自分にとっての傑作『八月のクリスマス』なんかが思い出されるよね。ハン・ソッキュがまた素朴でなんともいい。こちらの映画は涙なしには観られない。