Updated on 2月 2, 2025
(映画パンフレット)『V.マドンナ大戦争』





奥山和由製作、野沢尚脚本、中村幻児監督作品『V.マドンナ大戦争』(1985年)
(出演)宇沙美ゆかり、斎藤こず恵、中村繁之、渡辺祐子、速川麻樹、黒羽まゆみ、ソフィー、今野りえ、麻生肇、片山由香、坂井徹、時任三郎、ミッキー・カーチス、
(音楽)山崎稔
(主題歌)「風のプリマドンナ」宇沙美ゆかり
・・さかのぼること自分がまだ学生だったころ、正直云って最初に映画館で観た時はこの映画をメインとしてではなかった。地元の街なかの映画館での三本立て上映として公開されたうちの一本だった。その際のメイン(目当て)はジャッキー・チェンの「ファーストミッション」(今思うとジャッキー全盛期の頃だったか、自分もまだ若かったなぁ)。結局思ったよりはジャッキーの映画はそれ程刺さらず、同時上映のひとつとして期待感無しに観たこの作品の方が結局より(いや圧倒的に)記憶に残った。正直、素直に面白かったね。『七人の侍』の現代版のオマージュということもあるが、当時シリーズ映画されてた『ビーバップ』シリーズのようでもある娯楽アクションに自分も堪能したと記憶する。
ちなみにあとの一本は早見優さん主演の「キッズ」(観るにいたってどうせ普通のアイドル映画なんじゃないかと思いきや、わりとハードなアクション映画だったことには驚いたね。ただ今となっては詳しい内容はもう忘れてしまった)。
・・結局なんの予備知識なくこの映画を観たのだが、こちらの作品も思った以上のアクションの連続に素直に楽しんだな。余談だが当時主演の宇沙美ゆかりさんの歌「風のプリマドンナ」がバックに流れた飲み物だったかシャンプーだったかのCMで既に聞き覚えはあったね。
だいぶ後になって知ったことにこの映画の脚本が「破線のマリス」で乱歩賞を獲った野沢尚さんだったと知ってまたこの映画の見方が変わったりしたことも。「破線~」も原作は読んで面白かったし。といっても、いたってこちらの内容は単純な学園版(当時は”ビーバップ”なども流行っていたしね)七人の女侍といったところか・・とこれまた思いきや、ラストのラストでついツッコミ入れたくなるようなオチに苦笑したりと。今ではそれが単純でいいんじゃないかなとね。
・・まぁ落ちついてじっくり観るような重厚さを堪能する文芸物もいいけど、こういうドンチャカしたポップコーン食べながら(じっさいは食べないけど)気楽に観る映画もタマにはいいんじゃないかな。
・・あと、肝心なパンフに関して。表紙の実際登場しない或る意味イメージ的なキャラ(「マッドマックス」や「処刑ライダー」を思わせられる)なんだが、これがシンプルでいいね。フルフェイス被った主人公の宇佐美さんのライダー姿も確かに良いんだが、また違った強い女戦士を思わせるこのボディースーツ姿ぶりもいいんじゃないかな。キャッチコピーの宣戦布告もいいけど、本編で台詞でもある「go for breake」・・これって当たって砕けろってこと?ちょっと矛盾を感じるんだがね。
・・割と素直に正気に云って、この映画、個人的にはたまに観返したくなるような好きな作品だなぁ。懐かしさも感じるんだよね。