Posted on 6月 2, 2024
(映画パンフレット)『回路』
黒沢清脚本、監督作品『回路』(2001)
英題「Pulse」
(出演)加藤晴彦、麻生久美子、小雪、有坂来瞳 、松尾政寿 、武田真治 、風吹ジュン 、菅田俊 、哀川翔 、役所広司、
・・どうしても黒沢監督作品が公開されると自然と劇場へ足が向くような、いわば、義務的な、お気に入りの作家として評価もして(され)るの・・なのだが・・(なにを求めて今作を観にいったかは別として)・・今作は、良かった、オモシロかった、怖かった、というよりも、ただ、気持ち悪く、ある程度恐怖に関しては免疫がついてるので怖かった感はそれほどなく、一連の描写がボンヤリとみせないのと影やシミの多様する見せ方に終始じめっとした気持ちの悪い演出に観心地悪。ホラー映画を観たというよりも巷によくある心霊映像モノ(投稿映像に霊など映り込んだ番組)を観たような感じだったなぁ。
さすがに公開前の予告編でもあったように麻生さんも目撃する或る女性のダイブのカットは衝撃的だったね。
けっきょく伝染というか連鎖的な悲劇を思うと『リング』っぽさも思ったりもしたなど個人的には目新しいものはあまり感じられなかったが、日本映画の他の監督にはない独特な黒沢タッチを堪能しただけでも楽しめたかな。作家性も存分に感じられたんだが、役者としては出演者の誰一人として輝く役どころがなく(そう見えた)、仕事としての出演だからショウガナイとして、なにか、さみしく感じたかな。
・・難を2つ挙げるとすると、パンフのデザインとエンディングソングかな。べつに歌手を責めるつもりは全然なく(歌い手さんは全然悪くない)、製作陣の責任。『仄暗い水の~』のエンディングでのそれまでの恐怖も冷めてしまったようなスガシカオさんがよぎったように今作でも本編のジミ~とした気持ちの悪い恐怖が薄れてしまったような、なんだか清々しいエンディングソングだったこと。せめて曲でしょ。というか、本編でも何度も流れたりしてた薄気味わるいスコアで締めてもよかったでしょ。 あと、パンフについては(これまた毎度愚痴いう)文字だけパターン。半券やチラシと同じパソコンのなかの女性でもいいし、壁につく黒いシミでもいいし、なにかしら気味悪い象徴的な(抽象的でも)絵柄は欲しいよね。
『CURE』に関しては今でも放送されると観るんだが、今作に関しては劇場公開時に一度観て、そして今回久しぶりにCS放送されたのを観たんだが思ってた以上に不快感あって自分的には(評価はしつつも)何度も観る作品ではないかなと。
Updated on 6月 16, 2024
(映画パンフレット)『レクイエム・フォー・ドリーム』


『ブルックリン最終出口』の原作者ヒューバート・セルビー・ジュニアの小説『夢へのレクイエム』(未読)をもとに映画化、ダーレン・アロノフスキー脚本、監督作品『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000年)
原題「Requiem for a Dream」
(出演)エレン・バースティン 、ジャレッド・レト 、ジェニファー・コネリー 、マーロン・ウェイアンズ、
(音楽)クリント・マンセル
・・まず、なんでパンフの方もチラシやポスターのように黒塗りだけでなく目のアップスチールを使わなかったんだろうね。インパクトあっていいと思ったのになぁ。
・・タイトルに「ドリーム」ってあるから(夜見る)夢に少しでも関わりのある映画かなって思いきや・・なんとも、救い難き、救いようのない中毒映画。登場人物たち皆ほとんど片足半分地獄にツッコんでるような煉獄界で展開されてた苦しい続きの・・正直、気分悪い映画だ。
巷には評価、支持されてるかもしれないが、自分は面白くなかったというより嫌いだったな。金、ドラッグ、砂糖、テレビでの名声、乱れた性、自分には無縁だしね。観たタイミングが悪かったかな?
もう、ホント、全編観ててお母さん(エレン・バースティン)の孤独ぶり気の毒ぶりに(エクソシスト時以上の辛さに)観ちゃいられなかったし、久しぶり観たジェニファー・コネリー嬢も最初の登場からやっぱり美しいなぁ~って惚れ惚れ観てたはいいが、あんなん(汚れ)なっちゃってねぇ~。
繰り返し映るドラッグ飲む時の今風な?ポップな?編集カットには自分的にはちょっとクドかったかな。響かなかったね。観てるこっちがハイになりそうな。
似てるか似てないかのリンチ映画はといえば個人的には大好物で何度も繰り返し観たりもあるが(ドギツさあっても笑いやユーモアあるしね)、この映画は内容もあってネガティブ満載な斬新映像にちょっと受け付け難かった、映画全体がアンハッピー映画だったね。









