Posted on 4月 13, 2024
(映画パンフレット)『落下の解剖学』
カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞作品、ジュスティーヌ・トリエ脚本、監督作品『落下の解剖学』(2023)
原題「Anatomie d’une chute」
(出演)ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナル、
・・大ヒットしてるからだとか、巷に評判いいから・・などにおどらされず、あくまでも自分にとって観心地のいい時間(ひととき)が過ごせられるような傾向の映画を好んで観ているなか(ここ最近でいうとヒットとはまるで無縁なベルギー映画『Here』など)さすがに予告編や映画情報を目にして(アカデミー賞にもノミネートされてると)受けとめ的に一級品のミステリー映画かなと早速鑑賞。
・・ちがったね。いっけん事件起きての全編裁判映画ということからも、たとえば邦画でいうとこの大岡昇平原作の野村芳太郎監督『事件』っぽいのようにも感じることもあろうが、なんか違った。事件においての誰が?どうだった?などの真相を突き止めるのがメインでなく事件によって浮き彫りにされた夫婦の失墜というかこれこそ落下だったんだなと、そういう映画だったね。観終わってもモヤモヤの残る真相もよくわからない・・観心地は悪い映画だったね。映画全体としても(ハマりぐあい、オモシロさ)自分としては正直刺さらなかったなぁ。夫婦間を描いた『ゴーンガール』はエキサイティングしたけど、なにが違ったんだろ?自分にとってのセンセーショナル度合いがこの作品では地味で(たしかに喧嘩のやりとりは聴いちゃいられなかったけどね)スケール的にも小さかったかな。
と、なにより、一番こたえたのが揺さぶられてばかり、煮え切らないし、なによりも情報量が多すぎて(台詞のやりとりの速さから)次から次へと把握するのに疲れた。
人間の演技よりも(巷でも云われてるように)たしかにワンちゃんはよかった。あの芝居なら『南極物語』の犬たちよりも現実味あって献身さなど見ても可愛らしいよね。
夫のウジウジ云う愚痴など観ながらホントにイライラさせられたりもしたし、そもそも、フィクションといえども、まったく違う環境で育ち違う価値観で生きてきた赤の他人が一時の「好き、好き」で一緒になるという法律上の(結婚)、年齢重ねても中身が子供じゃ相手する方も疲れるわな。そりゃ、互いが剥き出しになればケンカにもなるは離婚にもなるは殺人にまでもなるはで・・子供もかわいそう。それこそ犬も喰わないわね。
・・パンフのデザイン。相変わらず(今時らしい)シンプルな文字だけパターン。チラシのような俯瞰ショットの写真は使えなかったのかな?もしくはフランスオリジナル版ポスターのような夫婦2ショットもありきだと思うんだが。
Posted on 4月 13, 2024
(映画パンフレット)『アンブレイカブル』
M・ナイト・シャマラン製作、脚本、出演、監督作品『アンブレイカブル』(2000)
原題「Unbreakable」
(出演)ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン 、ロビン・ライト・ペン、スペンサー・トリート・クラーク、
(音楽)ジェームズ・ニュートン・ハワード
・・世の中を助けるヒーロー(観察者的守護神的存在)誕生と、その能力を知る過程、家族の再生、ヒーロー誕生のかげで発覚する悪人の正体といったとこかな。あまりにもリアルタイムで劇場で観た長編一作目の『シックスセンス』のビックリが大きかった為か正直今作の(最後の最後までなにかあるんじゃないかと期待しながら観てた)エンディングはこたえられなかったなぁ。
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あれから10年20年経ってあらためて観ると、捉え方もさすがに変わったりして、生まれながらの潜在的能力、それによる弱点(ちなみに主人公の弱点とそのキッカケとなった出来事は自分と同じ)、直感的予知的パワーなどスピリチュアルな要素もあるなど今の自分にとっての方がより楽しめる作品であろかと。
作品の構成としても前作の『シックス』と同じように、アバン的導入部があって(同じブルース・ウィリス主演「ダイ・ハード」のよう)、主要なメインパート(今回はヒーロー誕生と家族の立て直しによる一件落着まで)があって、最後のオチというようなものだったかなと。ただ、今回はどんでん返しというよりもミスター・ガラス自身による自爆で終わっちゃった感あって、衝撃もスッキリもなくなにかモヤモヤが。
ヒッチコック監督のようにほんのちょっとチラリというのでなく普通に出演してる役者なみに登場するシャマラン監督に関しては出すぎというのか出たがりなのかなぁと(今作も怪しいキャラを演じつつ結局なんにも関係ないキャラだったし)。
・・今のところシャマラン作品はとびとびに毎作観てるわけでなく三部作の『スプリット』『ミスターガラス』も未観。正直あまり観たい感が起きない。三作目だったか『サイン』や『ビジット』『オールド』あたりしか観てないが、やっぱり一作目の『シックス』がつよかった為か、以後の作品もそれに匹敵するような作品に巡らず、もういいかなと。ヒッチコキアンならぬ現在もシャマラニストも多くいると思うが・・ちょっと自分にとっては(嫌いじゃないが)刺さらないかな。あんまり仕掛けや設定や構成をテクニックいれても・・もういいかなと。












