Posted on 6月 29, 2025
(映画パンフレット)(北野武作品)『座頭市』
子母澤 寛 原作を映画化、北野武脚本、編集、監督作品『座頭市』(2003)
英題「Zatoichi」
(出演)ビートたけし、浅野忠信、夏川結衣、大楠道代、大家由祐子、岸部一徳、ガダルカナル・タカ、橘大五郎、柄本明、
(音楽)鈴木慶一
(衣装)黒澤和子
~第60回ヴェネチア国際映画祭、監督賞(銀獅子賞)受賞~
・・北野作品のなかでも興行的にお客さん入ったしエンタメ性に富んで受けも良く世界的にも認められたと云われる作品だが・・個人的には初期の頃のクセの感じられたコラージュ的(ストーリー性の稀薄)の方がインパクトもあって好きなんだが、今作のチャンとした展開、編集、キャラたちのやりとりを観るに、逆に味気なく感じたかな。悪いわけじゃないが、独特な初期作品を思うと(比べてしまうと)好みが分かれてしまう。「より良い」ということで。 だからと云うわけじゃないが、クライマックスでの最高潮にあがるタップダンスも(エンタメに富んでるが)どうも個人的には引いてしまう。勝さんのシリーズが頭にあるせいか比べてしまうせいかどうも違和感がついてまわるんだなぁ。
Posted on 6月 29, 2025
(映画パンフレット)(ATG映画)『台風クラブ』


制作会社ディレクターズ・カンパニーによるシナリオ募集コンクール準入選作を映画化、相米慎二監督作品『台風クラブ』(1985)
英題「Typhoon Club」
(出演)三上祐一 、紅林茂、 松永敏行、 工藤夕貴、 大西結花、 会沢朋子、 天童龍子、 渕崎ゆり子、
(音楽)三枝成彰
・・パンフはのちの伊丹監督『お葬式』と同じくATG配給ながら長く続いたB5版の決まったフォーマットでないオリジナルなA4サイズ。表裏の素朴なイラストとは違い映画の中身は思春期の生徒たちによる狂気、暴走、など何度観ても怖ろしい。 たとえ十代の青年とはいえ(あくまでもフィクションだが)生徒三上の行動はありえることなのだろうか、共感できない暴走だったなと。
・・個人的には相米監督作品は(波長が合わないのか)ほとんどとっつきにくいし、半分も観てない先入観や偏見あるのだが、ただ、この作品に関してはこれまでも何度か観たほどヒリヒリするセンセーショナルさが好まれる。これもひとつの作家性でありクセがあることなのだろう。監督作品としてよく知られている長回しについてはとくには刺さらない。








