Posted on 5月 23, 2022
(映画パンフレット)『悪霊島』


横溝正史原作を映画化、角川春樹製作、篠田正浩監督作品『悪霊島』(1981)
英題「Island of the Evil Spirits」
(出演)鹿賀丈史、室田日出男、古尾谷雅人、岸本加世子、岩下志麻、伊丹十三、佐分利信、根岸季衣、中尾彬、
(撮影)宮川一夫
(挿入歌)「レット・イット・ビー」「ゲット・バック」ビートルズ
(公開時のキャッチコピー) 「・・鵺の鳴く夜は恐ろしい…」
・・冒頭でのジョン・レノン暗殺から回顧する、「ノルウェイの森」のオープニングをも思い起こされる入りは良いなぁとおもったんだが、その現代パートもそれっきりで歌も暗殺も本編には関係なかったような・・たんなる宣伝のためだった?
・・公開当時、映画は観てくともテレビでのCMなどの影響で「・・鵺の鳴く夜は恐ろしい…」は流行り言葉のように何かと云ってた記憶があるね。他にも「八つ墓村のたたりじゃぁ~」なんかのようにね。
鹿賀さん金田一は石坂さん金田一よりもちょっと堅かったような・・もうちょっとユーモア欲しかったなぁ。その石坂さん金田一を盛り上げる役割だった宿屋の女中坂口良子さんにたいしての今作の根岸さんはちょと元気ありすぎで煩かったかな。そして主演のひとり岩下志麻さん・・色白顔はATG映画『卑弥呼』なんか思い出されたり。自分を慰めるドキッとするようなカットあったり男を誘うような流し目の妖艶でエロチックだったこと。最期は『八つ墓村』での小川真由美さんを思い起こされるような鬼気ぶりもあったね。
・・とにかく自分が観て思うに一番の主役は「島」かなと。ロケされた隠岐島を見てるとその風光明媚さにデビッド・リーン監督の『ライアンの娘』なんか思い起こされたよね。あの緑映える崖なんか日本っぽくないなど思ったりも。
Updated on 7月 25, 2022
(映画パンフレット)(原作松本清張作品)『眼の壁(プレスC)』




松本清張原作小説を映画化、大庭秀雄監督作品『眼の壁』(1958)プレスC
英題「The Invisible Wall」
(出演)佐田啓二、鳳八千代、高野真二、朝丘雪路、渡辺文雄、織田政雄、左卜全、
(音楽)池田正義
パクリ屋手形詐欺(昭和電工事件) 舟坂英明(右翼であり政界にも顔のきく黒幕) 日本皮革工場殺人事件 瑞浪 レッドムーン 硫酸
・・この映画で知ったバイプレイヤー俳優の織田政雄さん。いきなり冒頭での責任とっての自殺は原作読んでわかってはいたものの記憶にのこるモノがあったなぁ。織田さんと清張作品と云えば『点と線』でも冒頭の香椎海岸での現場検証時の監察医役で出てるね。
あとお気に入りのバイプレーヤーのひとり左卜全さんもなんだか聞き取れないモゴモゴしたいつもの感じでいい味出してる。
・・ラスト(犯人の自滅)場所の浴槽なんか見てると『けものみち』のラスト民子の入浴なんか思い出すね。どちらも壮絶なキャラの末路だったしね。
映画での劇中、湖らしきが映るけど(何本もの白樺の木が湖面から出てた)、撮影されたのはもしかして白樺湖?
何度か観返すうち思ったけど、主人公の萩崎、謎の女上崎、舟坂の偽名の山崎と「崎」の字が目立ったこの作品での名前の特徴だったかなと。
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・・WOWOWにて久しぶりと云うか『眼の壁』ドラマ化。もぅ何年もの間ドラマ化されたりしても設定を今風にガラリと変えられたりする脚色ぐあいなどに観てなかったが、今回のドラマ化での番宣を観てると5夜にわたる長尺ぶりに観てみた。
たしかによく作られてたと(初めて観る人にとってはより)面白かったと思ったけど・・やはり古い時代感がなかったし、設定も変えられてたし(肝心な黒幕の舟坂英明ではなかった)、やはり原作発表から間もなく製作された当時のオリジナルものには敵わないと思ったかな。というか、観直したね。ドラマでは関野課長は殺されたけど、本来での課長は責任をとって自殺したしね。中盤での東京駅ホームでの担がれていく団体のなかの弁護士のくだりなどドキッとなった部分もなかったしね。






