(映画パンフレット)『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』

 ヨルゴス・ランティモス脚本、監督作品『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(2017)

 原題「The Killing of a Sacred Deer」

 (出演)コリン・ファレル、ニコール・キッドマン、バリー・コーガン、アリシア・シルヴァーストン

・・いやぁ、こういう映画好きだなぁ。単館系の映画(ミニシアター)だからっていうことだけでなく、このあいだ観た『バーニング(韓国映画)』なんかのように、一回観てあぁ面白かったというようなその場限りのジェットコースタームービーとは真逆の家に帰るまでももう一回頭の中であれはどういうことだったのか?など反復するような二度三度観たくなるような・・そんな癖のある(作家性のある)のが刺さるし、残るよね。ただ、気持ち悪さも残るよね。

ファーストカットからドキリとさせられたし、カメラワークやBGM(バルトークを思わせるティンパニなど)なにかキューブリック調をも思わせられたり(「シャイニング」や「アイズ~」など)、マーティンの存在がなにか・・「オーメン」や「テオレマ」を連想させられたりなど、または怖さ気持ち悪さがハネケ監督調をも感じたりなどいろんな映画の要素が感じられたかな。

なんの予備知識(予告すら観てない)持たない状態で観たんでお母さんのニコール・キッドマンはそうだろうなぁと判ったけど、正直コリン・ファレルはエンドクレジット観るまで判らなかったなぁ。役作りで体重増やしたのかね。髭具合といい全然違う人に見えたけどね。あと、ビックリしたのがマーティンのお母さん役がアリシア・シルヴァーストンだったとは!って。その為にもう一回観たくなったほどだったね。称賛の意味で嫌ぁな映画だけどね。

・・いやぁ、改めて監督の履歴みて、何年か前に『籠の中の乙女』を観たけど、もう一回観たくなったり、あとまだ観てない『ロブスター』『女王陛下のお気に入り』を観なくちゃねと気になったかな。

これからこの監督作はチェックだ・・。

(映画パンフレット)『アンモナイトの目覚め』

 フランシス・リー監督作品『アンモナイトの目覚め』(2020)

 原題「Ammonite」

 (出演)ケイト・ウィンスレット、シアーシャ・ローナン

・・このあいだマキューアン原作「初夜」を読んでそのまま映画『追想』を観たせいか触発されて同著者原作「贖罪」(読み終わりしだい『つぐない』を観ようかと)を章ごとに毎日読んでるコロナ禍の現在、シアーシャ・ローナン目当てながら予告編のみの予備知識のなかでの鑑賞。

・・やはりと云うか、『キャロル』や『燃ゆる女の肖像』を連想。いやぁ~痛々しかったね。ふたり(シアーシャと共演のケイト)による性交もセンセーショナルだったけど・・やっぱり演奏会だな。じっとカメラ目線のメアリー(ケイト)の、あの、なんとも複雑なあの顔がすべてを表現してるあの時間・・自分も何度と同じような境遇に居たことか(しかも彼女と同じように居たたまれなくなって途中退席、途中帰宅したことか)。観ながらこっちもつらかったなぁ。

まさにあの境遇が独りぼっちの意でない、大勢のなかでのポツリ状態の孤独なんだよなぁ。ここでは自分は来るべきところではなかった状態。

・・ただ、この映画、シアーシャ・ローナン目的で観たつもりが完全にケイト・ウィンスレットにやられてしまった。登場のシーンから今後の大女優を思わせる、メリル・ストリープを思わせる風格あったね。

・・帰りに立ち寄ったTSUTAYAでなにかいいのがないかと見てみると、ずっと昔から買うしかないかと思ってた『生きていた男』や『ベビイドール』がレンタルされてる。いやぁ待っててよかった。・・と、来週借りようかと即決める。