(映画パンフレット)『アンモナイトの目覚め』

 フランシス・リー監督作品『アンモナイトの目覚め』(2020)

 原題「Ammonite」

 (出演)ケイト・ウィンスレット、シアーシャ・ローナン

・・このあいだマキューアン原作「初夜」を読んでそのまま映画『追想』を観たせいか触発されて同著者原作「贖罪」(読み終わりしだい『つぐない』を観ようかと)を章ごとに毎日読んでるコロナ禍の現在、シアーシャ・ローナン目当てながら予告編のみの予備知識のなかでの鑑賞。

・・やはりと云うか、『キャロル』や『燃ゆる女の肖像』を連想。いやぁ~痛々しかったね。ふたり(シアーシャと共演のケイト)による性交もセンセーショナルだったけど・・やっぱり演奏会だな。じっとカメラ目線のメアリー(ケイト)の、あの、なんとも複雑なあの顔がすべてを表現してるあの時間・・自分も何度と同じような境遇に居たことか(しかも彼女と同じように居たたまれなくなって途中退席、途中帰宅したことか)。観ながらこっちもつらかったなぁ。

まさにあの境遇が独りぼっちの意でない、大勢のなかでのポツリ状態の孤独なんだよなぁ。ここでは自分は来るべきところではなかった状態。

・・ただ、この映画、シアーシャ・ローナン目的で観たつもりが完全にケイト・ウィンスレットにやられてしまった。登場のシーンから今後の大女優を思わせる、メリル・ストリープを思わせる風格あったね。

・・帰りに立ち寄ったTSUTAYAでなにかいいのがないかと見てみると、ずっと昔から買うしかないかと思ってた『生きていた男』や『ベビイドール』がレンタルされてる。いやぁ待っててよかった。・・と、来週借りようかと即決める。

(映画パンフレット)『春江水暖』

 グー・シャオガン脚本、監督作品(長編第一作)『春江水暖 』(2019)

 原題「春江水暖 Dwelling in the Fuchun Mountains」

・・中国を舞台とした、或る大家族による静かな(中国版ゴッドファーザー)ってかんじに捉えたかな。オープニングもパーティーシーンだったしね。

公開前の宣伝写真と予告からしてアートフィルムのようななにも起きない癒しある、タイのアピチャートポン・ウィーラセータクン監督作品のようなものを(まったく予備知識入れず)期待して観たら180度違ったね。まさに現実での中国の世相を描いた作品に「そういう映画だったの」の感想。上映時間も把握してなかったんで要所要所にはさまれる川の遠景カットに終わりかと思いきやの、なかなか終わることなく・・150分・・ちょっと長く感じちゃったなぁ。話題となってる劇中のカップルを追う(男はただひたすら泳ぎ)長回しのカットはいつまで続くんだろ?とちょっと眠くなったりも。

監督にとってこの映画長編一作目だってね。凄い大したものだとは思ったし、この映画を含め三部作らしいとね。どうだろ?続編も観るか?というと・・個人的にささった要素(惹かれた役者がいたとか、ただ癒されたとか(観心地)、その後の家族たちが気になるとか)が、あまりなく(今のところ)どうかな~っていう感じだったかな。だいたい映画じたい長く感じたしね。

批判するような悪い要素は全然ないんだけど・・ただ思ったのと違ったって感じだったかな。

・・アピチャートポン・ウィーラセータクン監督作品は、もぅ観てる最中の(観心地)からして価値があると思ってるくらいだからね。ストーリーなんかどうでもいいような、あの独特の静けさあってこその自分としては支持する作家性があるからね。・・てなことなどね。

・・それこそ誰か本当の意味での山水画(水墨画)作ってくれないかね?俗世を離れてる仙人らしきの登場人物の出演するようなね。日本でいう浦山玉堂の作品の世界を映像化(それこそスコアには二胡もあったりもね)なんていいんじゃないかな・・と、個人的見解。