(映画パンフレット)『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』

  デヴィッド・クローネンバーグ(『マップ・トゥ・ザ・スターズ』から8年経ての)脚本、監督作品『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』(2022)

  原題「Crimes of the Future」

 (出演)ヴィゴ・モーテンセン、レア・セドゥ、クリステン・スチュワート、スコット・スピードマン、

 (音楽)ハワード・ショア

・・自分にとっては毎作品楽しみにしてる(或る意味)鑑賞義務的監督作品。もう初期の頃から作品を観続けているので(免疫ついてるせいか、観る前からあまりにも刺激を求めていたか)なんの予備知識なく鑑賞。感じとすれば、『アルタードステイツ』プラス『ホステル』のような映画に思えたかな。ストーリーというよりも何でもありな設定によるパフォーマンスを観たってかんじだったね。初期の頃の『スキャナーズ』や後年の『裸のランチ』を観た時ほどの目を背けたくなるような衝撃はなかったかな。もっとグロテスクにやってほしかったなぁ。描写と云うよりも設定がインパクトだったね。

 それよりも、今回鑑賞してクローネンバーグ作品ではじめて音楽(サウンド)が気になったね。頭の中にもしっかりあれこれ残ったってかんじ。というか、音楽担当がハワード・ショアだと当然ながらオープニングタイトル知っておきながら劇中に流れるスコアなど聴いてるとなんだかクリフ・マルチネスが担当したんじゃないかって思ったね。とくに耳男の踊るくだりのビートあるものなんかは。

・・ラストカットの主人公による恍惚焦点の表情は喜び、エクスタシー、を伴なう死を意味してたような(『コズモポリス』でのラストを思わせられた)破滅のエンディングだったね。

・・自分的にはレア・セドゥはそんなに美人じゃないと思えるんだがねぇ(過去作観てても)。