(映画パンフレット)『『ミスター・グッドバーを探して』

  ジュディス・ロスナーの原作小説(じっさいに1973年に起こったロズアン・クイン事件をモデル)を映画化、リチャード・ブルックス脚本、監督作品『ミスター・グッドバーを探して』(1977)

 原題「Looking for Mr. Goodbar」・・Goodbar・・男性器

 (出演)ダイアン・キートン、アラン・フェインスタイン、リチャード・カイリー、チューズデイ・ウェルド、トム・ベレンジャー、ウィリアム・アザートン、リチャード・ギア、

・・はじめて何気なしに観た時は、ただただ衝撃しかなかった記憶しかなかったけど、あれからも歳をとり、情報を得たり、本などを読んだりするなかで今回「二十歳の原点」の高野悦子さんの姿がふっとよぎったことで久しぶり観ることにした(一緒とか似てるとかではなく)。あと鈴木いづみさんもかさなったかな。さみしく思う女性たちとでも云おうか。

普段は学校の先生という真面目に勤めるも夜は男をもとめて・・というと多くの人も思い出されるかもしれないけど(東電O.L殺人事件)での被害者なんかも思い浮かんだりもするね。昼のキャラと夜のキャラの二面性がね。男も女もさみしさを(はじけたい)という鬱憤したものがあるんだろうね。自分も然りだけどね。

この映画のモデルにもなった実際に起こった事件を映画化というと同監督作「冷血」もそうだよね。本編が終わったあとのパラマウントのロゴがモノクロなのも「冷血」感というか後味の悪さが思い出されたりなどねぇ。

(良い意味での)後味悪さとはのエンディングとは別に、オープニングでのタイトルシークエンスでの写真によるモンタージュ(キャシー・フィールズさん?)はアート感あって良いね。

・・ゴッドファーザーの本のセルフパロディ(ダイアン・キートンにとってのね)のまさかのカットには観ながら思わず苦笑してしまったね。