(映画パンフレット)『しとやかな獣』

  新藤兼人脚本、川島雄三監督作品『しとやかな獣』(1962)プレスシート

 (出演)若尾文子、船越英二、浜田ゆう子、高松英郎、川畑愛光、伊藤雄之助、山岡久乃、

 (音楽)池野成

・・この映画こそ川島監督作として以上に日本映画史においても傑作のひとつだと思うんだが、だからこそプレスのみならず、どこかの会社でかパンフ化してほしかったなぁと。たしかに同じ川島監督の代表作のひとつ『雁の寺』もプレスのみで(と自分はこれまで見たこと無いので云うが)パンフ化されてないんじゃないかと思うが。だとしたら尚更こちらもつくってほしかったね。

自分は(一番も二番もないけど)やっぱり多数出演されてた伊藤さんの作品のなかでこの作品がもっとも印象に記憶にのこる作品とおもうね。主演作の『あぁ爆弾』もあるけど・・中身の好みかな?

女優に関しては二回目三回目観たあたりまではやはり正直若尾さんあっての映画と観てたが、回数重ねるごとに浜田さんの方がやたら気になって気になって(まだ年も若い長女役なんだが、なにか張っちゃけた熟女のようにもみえて、ただ部屋に居るだけの一挙手一投足にエロチシズムムンムン伝わってくる(と、自分にはそう見える)。

・・一度舞台(モデル)となった晴海団地へ行った際にはこの映画のシーンなどとかさなったりして感慨深いもんだったね。映画とはちがった朽ちた感(老朽化)がよかった。