(映画パンフレット)『殺意の香り』

  ロバート・ベントン原案、脚本、監督作品『殺意の香り』(1982)

  原題「Still of the Night」

 (出演)ロイ・シャイダー、メリル・ストリープ、ジェシカ・タンディ、ジョー・グリファシー、サラ・ボッツフォード、

・・これまではこの表紙のメリル・ストリープの顔のパンフを何度とみた記憶もあったがタイトルと主演らしきの彼女出演映画として先入観から(勝手な想像から)メロドラマ的ななにかかと決めつけ情報すら得なかった。

と、なにげにふとした(知った)情報からこの映画、精神分析モノだと。そぅなの?と俄然興味が湧き観てみようかと、その(精神分析もの)というだけの予備知識のみで鑑賞。

・・内容はサスペンススリラーだが観るにつれ(けっきょく最後にいたるまで)ニヤリどころかクスクス笑いが止まらなかった始末。唯一の情報により頭に入ってた精神分析モノということで当然ながらヒッチコックの『白い恐怖』にも近いものがあるのかな?など思って観てると、あれまあれまと出てくるはのヒッチコック映画のどっかに出て来たであろうカットのオンパレード。もぅ次から次へと出てくるんで「まんまじゃないか」と笑いが止まらない。ざっと挙げるだけでも「めまい」「裏窓」「北北西~」「逃走迷路」「サイコ」「レベッカ」もちろん「白い恐怖」と。劇中メリル・ストリープ語るフィレンツェの悲劇のなかでも「鐘楼」が出てきただけで、もぅ「めまい」じゃないかと。 そんなことばっかり気になった。

・・耳に残るほどじゃなかったけどメインテーマ曲の聞き心地の良さがあったね。