(映画パンフレット)『ラストキング・オブ・スコットランド』

 ジャイルズ・フォーデンの原作小説「スコットランドの黒い王様」を映画化、ケヴィン・マクドナルド監督作品『ラストキング・オブ・スコットランド』(2006)

 原題「The Last King of Scotland」

(出演)フォレスト・ウィッテカー(79回アカデミー賞主演男優賞受賞)、他

・・『食人大統領アミン』以来のアミンもの。ただ、どうも主演のフォレスト・ウィッテカーさんの俳優としての先入観(良い人、良い役が多い?)が個人的にあったためか、どうも悪行、残忍に見えなかったかな。ちょっと残念。たしかに『パニックルーム』の時も悪人に見えなかったしね。当時市民たち30万人を虐殺などと歴史的にはいわれてるけど、あまりそのような描写もなく観てて残虐性が感じられなかったなぁ(ホントかどうかの第二夫人の手足の切断の殺害はショッキングだったけどね)。ジャーナリストの目を通じての『キリング・フィールド』や『サルバドル』のような真面目な恐怖ぶりを思ったんだけど・・そこまでは怖く感じられなかったかな。

とはいえ、動く歴史教科書としての映画として当時ウガンダにおいての大統領アミンがどういう人でどういうことをしたのかを知るにはやっぱり良かったかな。ラストでの主人公の脱出劇に関しては「アルゴ」のようなハラハラなフィクションだったかな。

共演のジリアン・アンダーソンさんはパンフを見るまで判らなかったなぁ。あのXファイルの捜査官のきれいな(だった)女優さんだったとはね。今回は出番少なくちょっと惜しいような。