(絵本)(茂田井武)『三百六十五日の珍旅行』

三百六十五日の珍旅行1
三百六十五日の珍旅行2

 

 

 茂田井武著『三百六十五日の珍旅行』(1948年)大日本雄弁会講談社 →(1991)JULA出版局によるカラー覆刻版

・・なにげに手にとった『夢の絵本』で著者を初めて知り、他の作品はどんなものを描かれたのかな?ということで調べて知ったこの大長編漫画物語。これが、なかなかの希少品ときた。当時ものでは手に入れることが無理にちかく諦め半分のもと、ネットでのPDFデータによるダウンロードして読むことができるとわかりダウンロードしたのだが、同じくJULA出版局による「茂田井武画集 : 1946→1948」を知り、そのセットのなかでこの『三百六十五日~』の復刻版が付いてると購入。

この作品、どこまでが茂田井氏の夢をもとにしたもので、どの部分がまるっきりの創作で、どの部分が氏の記憶によるもの(戦後復興期の)なのだろうと、いろいろ思い巡らしながら、ほのぼのする1ページ1ページを丁寧にめくりながら堪能した。

一年ぶりに家族の再会するラストでは「よかった、よかった」と童心にかえるように思わずウルっと感動してしまった。

たくさんのキャラクターたち(絵)がホントに可愛らしく愛嬌あって読みながら自分も衝動的に描きたくなるなどなったり。

自分もこんな作品が描けたらなぁと正直思ったね。

茂田井さん、挿絵だけでなく、こぅいったオリジナルな夢(のような)物語をもっと描いてほしかったね。ふつうに面白い。

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(上記から何年か経って)

アウトプットというわけじゃないが、創作物として自分も(オマージュをふくめ)なにかつくってみようと思う・・じゃなくて行動してみようと。

 

(映画パンフレット)『の・ようなもの』

の・ようなもの1
の・ようなもの2

   森田芳光脚本、監督長編デビュー作品『の・ようなもの』(1981)

  英題「Something Like It」

 (出演)伊藤克信、秋吉久美子、でんでん、尾藤イサオ、麻生えりか、小林まさひろ、

 (主題歌)OP「彼女はムービング・オン」、ED「シー・ユー・アゲイン 雰囲気」(尾藤イサオ)

・・80年代バブル期でのハチャメチャ混沌とした意味のない展開(のちの作品「そろばんずく」にも似た)も続いたりなどや、ノホホンとした世界のエピソードの連続にも効果音の炸裂(機関銃音や犬の鳴き声など)などありきなど長編一作目とは思えないチカラ強さを感じたかな。

絵的にロマンポルノ感(登場する少女たちのメイクといい、舞台のひとつのトルコ風呂といい)ムンムン香ってた印象も。

・・ところで主要舞台のひとつとなったロケ地の団地はどこだろう?(次作の「家族ゲーム」の舞台も高層団地だよね)

映画の印象としてはチカラ強くやりたい放題(作家性がたしかにある)だったね。

・・でも、なんか変な映画だったなぁ・・。

世評では森田作品のなかでの最高傑作とも云われたりもするけど(ヒトによってはかな?)、正直、本音を云えば、自分的にはまだこの映画の面白さがまだ判らない。

個人的に森田作品は好き嫌い(絶賛or面白くない)がどうしても分かれてしまう。ちょっと批判めいてしまうが、この映画については昨今のテレビでのバラエティー番組のように登場してる人々たち(テレビでは芸能人たち)が勝手に楽しそうにワイワイやってるのを一方的に見せつけられているような・・そんな感じがしたりして、ちょっと冷めた感じにまるっきりヒトゴトのように観た印象だったかな。

・・正直云うと(初めて観た際)期待したぶん、残念ながら、あまり感動は無かったかな。二回目三回目観るごとにジワリきてる感じはある。

・・(あれから何年か経って観直す)・・本編よりも個人的には余韻をきたす尾藤さんのOPとEDの歌の方が印象強いよね。OPは元気良いオフビート感あって、EDはしっとりと締めくくられる余韻あって良いしね。