Posted on 6月 8, 2023
(映画パンフレット)『聖地には蜘蛛が巣を張る』
アリ・アッバシ製作、脚本、監督作品『聖地には蜘蛛が巣を張る』(2022)
英題「Holy Spider」
(出演)メフディ・バジェスタニ、ザーラ・アミール・エブラヒミ、
(音楽)マルティン・ディルコフ
~カンヌ国際映画祭女優賞受賞~
・・さすがにこれは凄いもんを観たなぁと余韻に引きずった『由宇子の天秤』の翌日、たまたまジャーナリストもの続きとなったが、なにかしら急に観たくなっての鑑賞。以前上映前に観た予告のみのまったくどんな映画なのか予備知識なくの鑑賞。
昨日のあれは何だったのか、と思ってしまったほど『由宇子の天秤』が吹っ飛んでしまったほどの衝撃とざわつき。最後の最後まで気の抜けないショックの連続に前日の同じジャーナリズム以上に恐怖と虚しさとやり切れなさを感じた。犯人側の視点も交互に出ることからも他作『バニシング』『ジャッカルの日』『ボーダーライン』なんかを思い起こされることもあるなど、ドキュメンタリーちっくな展開もエンタメ性に優れてやっぱり(怖ろしい世界でもあるが)面白かったなぁと。
・・つくづく自分の今世はこういう治安のよろしくない国に生まれてなくて(且つ、そういった国の実体やら情勢やら風土などをこうして映画によりドッカリ椅子に座って観られるような日本で過ごしているこの時間を思うと)良かったなぁと。ただそうは云っても今世は日本だが寿命が訪れ肉体も滅び次に転生として生まれ変わる際には過酷な時代も大昔になるやら未来になるやら(自分も思うに輪廻転生としても常に未来だけでなく過去にも成長のために行くこともあるんじゃないかと)わからないがね。
映画もフィクションとはいえ劇中に登場するような人も現実実際に存在するのはほぼ事実のようなもの。彼女たちも好きでこういう生活をするために生まれてきたんじゃないと思うんだが、やっぱりこれも彼女たちにとっての自ら(課したのか?)修行のひとつで宿命であり運命だったのかなと。
これまで何百と映画やドラマで絞殺や扼殺のシーンを観てきたけど、なかなかここまで食い入ってしまうほど人が死んでいくのに見入ってしまったのはなかったね。この映画でも数回行われる首を絞めて人間が息絶える模様を目にしてたしかに恐ろしさもあったけど、人間の命って儚いもんだなぁ(首を締めあげることで死に至るんだと)と思いつつそのリアルさ描写に凍りついたね。
・・監督の前作『ボーダー 二つの世界』がさすがに観たい興味がでたね。
Posted on 6月 8, 2023
(映画パンフレット)『スペル』
サム・ライミ脚本、監督作品『スペル』(2009)
原題「Drag Me to Hell」
(出演) アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング、ローナ・レイバーガー、
(音楽)クリストファー・ヤング
・・『スパイダーマン』の大作映画とはちがって、監督による原点回帰のような笑ってしまうホラー映画。アルジェント監督作『フェノミナ』での散々な目にあわされたジェニファー・コネリーを思わず観ながらかさなった今作でのヒロインへのサディスティックぶりがなんとも可哀そうを超えてこちらも痛めつけられるのを思わず期待してしまったほど。もっとやれ~じゃないけどね。
ただ、本作では個人的に久しぶりにか気になる俳優(女優)を発見。今まで存在すら知らなかったし気にも留めてなかった女優アリソン・ローマン。この映画以降他の出演作をチェックしてみようかと思ってる。
映画の中身的、ストーリーとしては、要求(お願い)を利いてれなかった逆恨みに次から次へと嫌がらせ、呪いをかけられるのだが、映画を観ながら、これって或る意味しょうがない、わざとでないという銀行側の言い分もあったということから(べつに最初からおばあさんに不条理な嫌がらせをしてたわけじゃない)、清張作品「霧の旗」での主人公ヒロインの兄の弁護を断ったことによる復讐劇なんかを思わせられたね。どちらもやられたことには納得できない感があるんじゃないかな。
なにしろ今作でのヒロインへの呪いぶりにクチへの攻撃が目立ったようなフェチぶりが。嘔吐物を吐きながら同性どうしとはいえクチとクチを絡ませるぶりが観ながらゾクゾクさせられたりなど。
・・とにかく何が一番この映画を観てよかったかって、『死霊のはらわた』を彷彿させた回帰ぶりを思わせられた監督作の痛快ぶりというよりも、ホラー映画には似つかわしくないようなキュートなヒロインとしての女優の発見がよかったんじゃないかな。他の出演作も気になったね。











