(映画パンフレット)『コール・ガール(米)』

 アラン・J・パクラ製作、監督作品『コールガール』(1971)

  原題「Klute」

 (出演)ジェーン・フォンダ、ドナルド・サザーランド、チャールズ・チオッフィ、ロイ・シャイダー、

 (撮影)ゴードン・ウィリス

 (音楽)マイケル・スモール

  第44回(1972年)アカデミー賞主演女優賞(ジェーン・フォンダ)

・・原題の「Klute」、知らない単語だなぁと思ったら単に探偵役のドナルド・サザーランドの役名。邦題の「コールガール」の方がどっちかといえばいいんじゃないかなと。

予備知識なしの先入観では(先にパンフを購入しての表紙を見るに)『ミスターグッドバー』のような・・と思いきやの、同じジェーン・フォンダ主演の『モーニングアフター』のようなサスペンスときたかと。犯人の自滅的な終わり方にちょっと残念だったかな。

年を重ねるにつれてイメージ的には悪役が多く感じるドナルド・サザーランドもこの映画ではジェントルマン。主演のジェーン・フォンダも賞を獲得するに値する体を張った、先に観た『黄昏』にはない驚きの役ぶり。観ながら日本人の女優だったら誰ができるだろうねぇ~とひたすら思ったりして。

スコア的にはメインの旋律として何度もポロンポロン流れる控えたピアノの音がなにか聞きながら『愛の亡霊』での琴を連想。

・・このパンフを購入の際に中に挟まってた(前の持ち主による)当時のカード。新宿パレス座(地図を見ると今もある別館の裏口にあったってことなのかな?)という映画館の存在すら知らない自分にとって(元々昭和期の古き懐かしき映画館について関心の高い自分にとっては資料のひとつとしてもレアな存在)新たな発見と知識に満足。2本立てで120円。しかも書かれてる映画が全部いい。こういう名画座?が今では全然ないので寂しいもんがあるよね。シネコンだけが映画じゃないよね。

(映画パンフレット)『この子の七つのお祝いに』

 第一回横溝正史ミステリ大賞を受賞、斉藤澪の同名小説を映画化、増村保造脚本、監督作品『この子の七つのお祝いに』(1982)

 (出演)岩下志麻、 岸田今日子、根津甚八、杉浦直樹、辺見マリ、畑中葉子、中原ひとみ、芦田伸介、坂上二郎、

 (音楽)大野雄二

・・増村監督の遺作だが、自分としては初めて観た監督作だったかな。今思うにまさかこの作品から入ったとはね。

まだそれほど映画を観慣れてなかった頃のせいもあったし、しかも主演の岸田さんに対して(この映画観る前にはアニメ「ムーミン」の声だけで容姿はわからず、先にこの映画を観ての「砂の女」だったので違和感というか、何か恐ろしいイメージしか当時はなかったっけか。ましてやこの映画、何度もテレビで放映されてたが、どうしても真っ赤な血の印象が強くて『ときめきに死す』と同じく自分には観るにはちょっとばかし勇気がいる映画だったかな。勇気というのかなにかいやぁ~な(面白くないではなく)映画の印象がついてる。

展開というか忘れたころの登場しての昔を語る芦田伸介さんをみると(しかもなき父と娘と動揺も絡んだりも)清張作品の『球形の荒野』のような・・さらには、殺人の動機や方法なども同じく清張作品「喪失の儀礼」なども思えたりも。