Posted on 11月 23, 2024
(映画パンフレット)『シャドウ・イン・クラウド』
アメリカ、ニュージーランド映画、ロザンヌ・リャン脚本、監督作品『シャドウ・イン・クラウド』(2020)
原題「Shadow in the Cloud」
(出演)クロエ・グレース・モレッツ、ニック・ロビンソン、カラン・マルヴェイ、
(音楽)マフイア・ブリッジマン=クーパー
「母は強かった!」・・率直な感想。
・・公開前だったか、公開時だったか、チラシかポスターを見ての、主人公のもぅすっかり大人となったクロエさん(ちゃん)以外にはとくべつ観たい要素が正直無かったんで劇場鑑賞はスルー。のちにWOWOWだったかチャンネル変え中にチラリ観かけて(途中も途中のシーン)、え?アクション?しかもなにやらクリーチャーらしき物体も出てるし、SF?と、それまでのイメージも簡単に覆されての、後日、最初から観てみた。84分とコンパクトでダラケたカットもなく、リアル感やトンデモな作りにもそれ程気にならず、いやいや、ふつうに面白かった。今や大人となった(体も成長し逞しくなった)クロエちゃん(さんと云うべきかな)による強い女として爽快に悪をぶっ倒す、これは自分だけでなく誰しもそう思ったかもしれないが、或る意味女版スタローンのような、サラ・コナーのような。
・・パンフのデザインについて。たしかにクロエ・グレース・モレッツとグレムリンの話なんだが・・、グレムリンに関しては(映画を観た人であればいいんだが)絵的にあえて出さない方がいいんじゃないかなぁ。あと主演のクロエ・グレース・モレッツに関しては映画を観れば強い女だったんだなぁ~とわかって表紙の凛々しい姿もわかるだが、それは中盤から終盤にかけての強い女だったということで序盤から女一人で男たちからセクハラなど散々いじくられる存在でいたことからも含めてもうちょっと違う絵(スチール)がよかったんじゃないかと。そして中身については、80年代作品のパンフっぽい、最低限のスチール写真数と、二編のコラム、もあるなどスカスカなペラペラでもなく、かといって、無下にやたらと厚くもなく。
Posted on 11月 23, 2024
(映画パンフレット)(タルコフスキー)『アンドレイ・ルブリョフ』
16世紀の有名なイコン画家のひとりアンドレイ・ルブリョフに基づいた映画、アンドレイ・タルコフスキー脚本(アンドレイ・コンチャロフスキー共同)、監督作品『アンドレイ・ルブリョフ』(1971)
原題「Андрей Рублёв」
(出演)アナトリー・ソロニーツィン、イワン・ラピコフ、ニコライ・グリニコ、ニコライ・セルゲーエフ、ニコライ・ブルリャーエフ、イルマ・ラウシュ、
(音楽)ヴャチェスラフ・オフチニコフ
・・今や自分にとってタルコフスキー作品に傾倒しつつあるなかでまだ観ていなかった作品を(時代物のイメージあったのでちょっと苦手かなと思いつつ、3時間もどうかと思いつつ鑑賞。
長いとは思わなかったなぁ。眠たい時もあったけど最後のカラーパートの絵もじっくり観てと、重厚な叙事詩にズシリとお腹満腹。これまでに観てきた他作品の登場人物の少なさに比べて大人数も登場することから観ながら(キューブリックでいう)『スパルタカス』っぽいなぁ~なんて思ったりも。
この作品東和映画らしいけどチラシをみると当時の上映館に新宿、日劇文化とある。これってATG系映画館じゃなかったっけ。監督の前作品『僕の村は戦場だった』はATG作品だったしね。
まずなによりこの映画でイコン画家という名詞を知った。どんな絵なのかは日曜美術館(NHK)で観てたりしてきたんでどんなもんかは解かってはいたが、あらためてイコンという語彙を知ったという。
・・この作品、そんな昔のものでもないし、知られた監督(タルコフスキー)の作品だったというのに、パンフ化されてないんじゃないかな。なのでプレス自体がもはや希少となってるんじゃないかな。
何度も観るような映画じゃない思うが映像美を堪能するだけでも(ソラリスでもお馴染み川の中で揺れる藻のカットもあって、観た順序は逆だがハッとなった感動。