(映画パンフレット)『スポットライト 世紀のスクープ』

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第88回アカデミー賞脚本賞、作品賞受賞、トム・マッカーシー監督作品『スポットライト 世紀のスクープ』(2015)

 1976年にボストンで起きたゲーガン事件を、ボストン・グローブ紙内の特集記事欄「スポットライト」によるチームを描いた作品。神父によるスキャンダル(虐待)というと、清張作品「黒い福音」や韓国映画「トガニ」が思い起こされる。大きくみてジャーナリズム映画とみると「大統領の陰謀」の流れを受け継いでいて、スポットライト内のデスクを観てると「摩天楼を夢見て」も思い起こされたり・・。

・・記者たちによる毎日毎日を歩いて歩いて調べて調べて叩かれて突っ返されたりと(仕事とはいえ)いろいろ大変なんだね。

・・ただ、アカデミー賞作品賞獲ったとはいえラストにかけてのそれほどあがらない(パンフでは「静かなるカタルシス」と)ボルテージのあがらない地味さに、このあいだ観たばかりの『女神の見えざる手』の方がまだ痛快だったかな。あとは宗教感として日本人に対して馴染みがないしね。

(映画パンフレット)『蜜のあわれ』

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室生犀星原作を映画化。石井岳龍監督作品『蜜のあわれ』(2016)

・・『ロリータ』『弓』のようなゾワゾワするような初老人による小児愛、『蔵の中』のような妖艶な世界観を期待したんだが・・琴線に触れず、消化不良だったかな。

なにぶん全編観てて映画のようでなんだか舞台劇を観ているように思えて、(レベッカのNOKKOさんの声にも聞こえた)主演の二階堂さんの口調も舞台芝居の現代調にみえてなんだか入っていけない。大杉さんの犀星像はけっこう似てたようにも見えたが、なにしろ赤子との絡み(エロチック)がない。絵的に奇麗奇麗してるがグッとくるフェチさ卑猥さ刺激さがなく、ちと残念に思った。椅子にどっかり寝そべる二階堂さんもバリュトゥスの描く少女のような一瞬挑発めいたものも感じなくはないが・・(そのあとがない)。体の露出具合もうまい具合に隠されて「だろうな~」と、ただ観るのみ。なにしろエロさが感じられなかった。期待したぶんもっとやって欲しかった。