(映画パンフレット) 『愛人/ラ・マン』

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  マルグリット・デュラスの原作を映画化。

  ジャンジャック・アノー監督作品『愛人/ラ・マン』(1992年)。

・・キッカケは監督つながりで、同監督の『バラの名前』を観た(当然小説もその前に読んで)後、まずデュラスの小説を読んでから映画に堪能した。

世の中の監督には独特な雰囲気(絵的にも描写的にも)があるもので、このアノー監督作品には他の作品同様観てて洗練されている雰囲気があるなと自分には感じられる。作風や題材ではまったく違うが自分の好む他の同類監督にエイドリアン・ライン監督が思い起こされる。

この作品中の性描写にもいやらしさ、卑猥さが感じられない。主演のジェーン・マーチの肢体のなんと美しいこと。その雰囲気を盛り立てるように音楽ガブリエル・ヤードのサントラスコアが良い。特にメイン曲はメランコリックな響きに性的な匂いと洗練さと、ノスタルジックが感じられる。舞台としてもフランス領化のベトナムの雰囲気もいいね(他の作品でいうと「青いパパイアの香り」などのように)。

成長する少女の体当たりな演技を必要とするこのような映画、今の日本で作られることができようか?昔だったら高橋洋子さんの「旅の重さ」といったとこかな?

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