(映画パンフレット)『追悼のざわめき』

 松井良彦脚本、監督作品『追悼のざわめき』(1988)

 (出演)佐野和宏、隅井土門、村田友紀子、

・・観た率直な感想としては・・「掃きだめ」「肥し」「性のはけ口」「無間地獄」・・こんなワードがポンと浮かんだ感じだったかな。面白かった、つまらなかった・・というよりも好きか嫌いかでいう好きじゃない余韻があったかな。映画としては素晴らしくゲリラ撮影や炎上シーンによるたぶん消防車ざたにもなったであろう力強い過去のATG調にも思えた作風に日本映画史にも残るに匹敵するとは思えながら・・なにか自分には受け付けられなかったかな。

兄妹の近親相姦ぶりもベルイマンの「処女の泉」のラストを思わせるような・・に、目を見張る展開はあれど、もっとどす黒くもっと刺激的なことを期待したぶん・・もあったし。

・・話には乗れなかったけど、映画の力強さには確かに感服したね。