(映画パンフレット)『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』

   ジェームズ・マンゴールド脚本、監督作品『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023)

  原題「Indiana Jones and the Dial of Destiny」

 (出演)ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス、カレン・アレン、トビー・ジョーンズ 、マッツ・ミケルセン、

 (音楽)ジョン・ウィリアムス

・・今までシリーズを欠かさず観てきたんで楽しみではあったが、個人的に3作目から4作目とご期待度になかなか添えなかったんであまり期待せずどんなふうに完結するのかをここは期待して鑑賞。

 やっぱり1作目と2作目の感動、衝撃、冒険活劇、スペクタクルの印象がよっぽど強かったか、どうしても比べてしまうとあの時の感動具合には及ばなかったかな。今風なあれもこれもの詰めすぎ感が自分にはなんだかついていけなかったような、もっと設定からマクガフィンから単純でいいんじゃないのかなって思ったんだがね。或る意味インディ・ジョーンズを観に来たのであって007でもミッションインポッシブルでもない冒険活劇を期待したのであって・・他にも今作はグーニーズやバック・トゥ・ザ・フューチャーテイストも・・。

・・いや、まず長かった。あと笑いというかユーモアテイストが弱かったね。そして肝心な終わり方も思ってた動的な勇ましさというより50年代コメディの終わり方のようなつつましさに個人的には消化不良、その前の1作目のオマージュというのかやりとりもなにかちょっとわざとらしさが感じられて巷に云われる感動が無かったなぁ。期待外れを云えばまだあるもので、オープニングのパラマウントの山からの・・シリーズもなく、テロップでディズニー製作と出た時にはまだ予告編の続きかと思ったくらい。

・・悪者役のステレオタイプ的なナチについてももぅいいよと思ったほど。

・・前作でのマリオン(カレン・アレン)の登場には年とってもまだ若いなぁ~と思ったけど、さすがに今回は年月を感じたね。勿体ないなぁと思わず感じたのはアントニオ・バンデラスのチョイ役ぶりというか、かわいそうな役ぶり。

・・あらためてシリーズ5作を観て、まだ今でも1作目と2作目は公開や放映されれば観てしまうが、やっぱり3作目以降は遠慮してしまうくらい差がでてしまっている。地元の映画館で『魔宮の伝説』公開記念として1,2作目同時上映を観た時のあの映画の醍醐味を脳裏に植え付けてしまうと(比べるわけじゃなくとも)よっぽどの面白さがないかぎり「いあや~観てよかった!」と心から感じるものはなかなかでてこないんじゃないかな。