Posted on 6月 7, 2026
(映画パンフレット)『窓からローマが見える』
日伊合作、池田満寿夫原作、脚本、監督作品『窓からローマが見える』(1982)
英題「Roma Dalla Finestra」
(出演)中山貴美子、クラウディオ・カッシネリ、デリア・ボッカルド、佐藤陽子、
(音楽)オール・モーリア
・・パンフのバックの背景の真っ白ではない、エーゲ海のミコノス島などの建物を思わせるような(漆喰感もあるが大理石にも見える)テクスチャ感がいい。その窓枠を思わせる枠のなかでの(うるさくない)中山さんのまったく下品に見えないショット。どちらかといえば、あえて裏の方を表にもってきてほしかった個人的嗜好もあるが、それ以上にチラシやポスターで使われた中山さんの半裸ショットの方が断然いい。たしか微かに覚えてるが、公開当時、近所の電柱にも宣伝ポスターとして(近所じゃなかったかな?もっと街中だったかな?)貼られていたのを覚えており当然ながらまだ子供だった自分は興味本位ながら通りざまにチラリチラリ見る感じだったかな(さすがに近所の電柱に掛けられてた『エデンの園』には困ったね。直視できなかったね)。
ただ単にこのチラシ、ポスターで使われた中山さんの半裸バージョンの方がよかっただけでなく、アートなスチールとしてずっと見ていられるようなエロチックさ、アーティスティックさ、品の良さ、格好良さ、などが感じられ、それこそ、「ミロのビーナス」やミュシャの作品など(特に好きな「ダンス」など)を思い起こさせられる。 といった感じで、さすがアーティスト池田さんの作品もあってか前作の『エーゲ海に捧ぐ』共々目で観る視覚的にも映えるアートをかんじ、中身(本編)いぜんに心地よく何度か観てしまう作品のひとつとなってるかな。 好きに思われる作品となると、叩きたくなる部分もないようで、作品によっては下品に煽情的に単なるエロだけに捉えられそうなキャッチコピーもこの作品では卑猥さも感じられず(あくまで個人的に)品のいいセンセーショナルなゾクゾク感がある。
Posted on 6月 7, 2026
(映画パンフレット)『万博追跡』
リャオ・シャンション監督作品『万博追跡』(1970)フライヤー
(原題・英題)「萬博追踪 Tracing to Expo ’70」
(出演)ジュディ・オング、フォン・ハイ、フー・ビーホイ、スー・ウェイ、チェン・クオチュン、原田玄、川名美彌、衫森麟、
・・こんな映画があったんだぁ~と、公開前劇場予告で知る。谷口千吉総監督作品の『日本万国博』とはちがったウキウキ感を公開前からもつ。
・・そしていざ鑑賞。観てよかったね。面白い、楽しかった、というより松竹新喜劇を観たようなかんじ。オープニングのちょっと長いなぁと感じながらもあの頃の活気に満ちた歌謡ショーから中盤でのハイライトとなる万博会場内での追跡シーン、今思うとレトロだが観ててそこに居る人々が羨ましく思った喫茶店から日常での街中など、全編ウキウキモードで終わるかと思いきやの終盤にかけてのガラリと変わる重苦しい展開と悲しさにドヨ~んとなり、ハッピーエンドなのかどうか、そして劇中二度目か三度目かのジュディさんの歌で終劇。 まぁ、最初からストーリーよりも映像としての万博を観たいがための映画だったんで、そのメインとなる中盤の(なんでそこ迄追ってきて捕まらない?となるじれったさもあった)万博内のゲリラ撮影した数々のシーンは映像の綺麗さと云い臨場感たっぷりの、もうそこに自分も居るんじゃないかと思われるほどのバーチャル感あったね。下手なドキュメンタリー番組で流されたりした当時の様子フィルムとは格段に違うほどだったね。いってみれば、お話(数挙げればツッコミどころも満載)はどうでもいいから延々と追跡してもらいたかったほど。
それこそ映画とは関係なくなるが、いつかホントに臨場体感できるようなVRとしての万博版をつくってほしいね。
・・あとはこちら泣く泣くフライヤーを載せたということで(まぁ劇場に入ってからまず無いだろうなと思ってたらやぱり存在すら無かった)パンフ化無しということで残念。ホントに年々劇場で公開するはいいが、パンフの販売なしには寂しいというか、なんで~?になってる傾向が多々あるね。このまま日本の或る意味文化としての存在が年々怪しまれるかな? そのかわりとしての、このフライヤーとポスターでのデザインの手描きレトロチックな(007シリーズっぽさもちょっと感じるね)デザインがまたいいね。根本的に写真でないのがいい。昔の劇場前に連なってた映画の看板のような、たとえ描写的に上手くなくともその全体に漂う雰囲気や勢いでこちらにとってはタマランものがある。 だから是非とも今現在公開される映画でも手描き版のポスターやパンフのデザインをもう一度とりもどして欲しいものがあるね。











