(映画パンフレット)『窓からローマが見える』

  日伊合作、池田満寿夫原作、脚本、監督作品『窓からローマが見える』(1982)

  英題「Roma Dalla Finestra」

  (出演)中山貴美子、クラウディオ・カッシネリ、デリア・ボッカルド、佐藤陽子、

  (音楽)オール・モーリア

・・パンフのバックの背景の真っ白ではない、エーゲ海のミコノス島などの建物を思わせるような(漆喰感もあるが大理石にも見える)テクスチャ感がいい。その窓枠を思わせる枠のなかでの(うるさくない)中山さんのまったく下品に見えないショット。どちらかといえば、あえて裏の方を表にもってきてほしかった個人的嗜好もあるが、それ以上にチラシやポスターで使われた中山さんの半裸ショットの方が断然いい。たしか微かに覚えてるが、公開当時、近所の電柱にも宣伝ポスターとして(近所じゃなかったかな?もっと街中だったかな?)貼られていたのを覚えており当然ながらまだ子供だった自分は興味本位ながら通りざまにチラリチラリ見る感じだったかな(さすがに近所の電柱に掛けられてた『エデンの園』には困ったね。直視できなかったね)。

 ただ単にこのチラシ、ポスターで使われた中山さんの半裸バージョンの方がよかっただけでなく、アートなスチールとしてずっと見ていられるようなエロチックさ、アーティスティックさ、品の良さ、格好良さ、などが感じられ、それこそ、「ミロのビーナス」やミュシャの作品など(特に好きな「ダンス」など)を思い起こさせられる。 といった感じで、さすがアーティスト池田さんの作品もあってか前作の『エーゲ海に捧ぐ』共々目で観る視覚的にも映えるアートをかんじ、中身(本編)いぜんに心地よく何度か観てしまう作品のひとつとなってるかな。 好きに思われる作品となると、叩きたくなる部分もないようで、作品によっては下品に煽情的に単なるエロだけに捉えられそうなキャッチコピーもこの作品では卑猥さも感じられず(あくまで個人的に)品のいいセンセーショナルなゾクゾク感がある。