(映画パンフレット)『薔薇の名前』

  ウンベルト・エーコ原作小説『薔薇の名前』を映画化、ジャン=ジャック・アノー監督作品『薔薇の名前』(1986)

  原題「THE NAME OF THE ROSE・Le Nom de la Rose」

 (出演)ショーン・コネリー、クリスチャン・スレーター、F・マーレイ・エイブラハム、

 (音楽)ジェームズ・ホーナー

・・原作はわざわざハードカバー単行本で3ケ月ほどかけてじっくり読んだっけ。けっきょく公開当時は予告編だけ観ても自分には難解だと(ゴシック的にもそんなに惹かれなかったかな)けっきょく観る気0だった。

たしか何年か経ってどっぷり『愛人 ラマン』に浸ってからの同監督作品ということで(まずベストセラーだったこともあって原作読んで)観たっけ。

・・オープニングタイトルからの響く明珍火鉢のような鉄琴音が(『ブレードランナー』でのオープニングからのヴァンゲリスによるスコアの電子琴のような耳に残る響きにも似たつかみ)この映画のミステリー、ゴシック、サスペンス、中世修道院の世界に引きずり込まれたもんだった。

パンフの表紙のショーン・コネリーの半身よりもチラシや映像ソフトなどの顔アップの方がよりパンチがきいて、こっちの方が(方でも)よかったんじゃないかなと、個人的の趣向的には。

昔から映画の舞台に修道院が絡むと、時にはおどろおどろしく、あまり良いことが起きないイメージというか先入観はあるよね。

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・・あれから何年か経って、

・・当然ながら(というか、まさかとりあげられるとは思ってなかった)NHK「100分で名著」の回になった際には復習する軽い気持ちで4週にわたって楽しんだ。

・・映画が豪華にも関わらずパンフのデザインがなんとも地味だなぁ。自分だったらパターン(勝手に作り替える)を考えると、ポスターにもある黒一色背景のガツンとインパクトあるショーン・コネリーの顔と劇中の舞台としてkeyとなる迷宮のような書庫を組み合わせてみて・・うん、我ながら、こっちの方がいいかも。

(映画パンフレット)『ノッティングヒルの恋人』

  リチャード・カーティス製作総指揮、脚本、ロジャー・ミッシェル監督作品『ノッティングヒルの恋人』(1999)

 原題「Notting Hill 」

 (出演)ジュリア・ロバーツ 、ヒュー・グラント 、リス・エバンス 、ジーナ・マッキー 、ティム・マキナニー 、エマ・チャンバーズ 、ヒュー・ボネビル 、

 (音楽)トレヴァー・ジョーンズ

 (主題歌)「she」エルヴィス・コステロ

・・まぁたぶん観に行った当時も今と変わらず『ローマの休日』『ヨーロッパ特急』に続くと云うのか市井の(一般)市民と御姫様的存在との短いラブロマンスものを期待したんだろう。ただ前の二作とこの作品の違いはけっきょく結ばれたということ。文句じゃないが、だいたい男がヒュー・グラントとくれば(二の線)というなんだかしょうがないものもある。『ローマ』のグレゴリー・ペックもそうだが、やはり自分としては、男の夢物語として思うと、やはりぶ男までは云わないが『ヨーロッパ』の武田さんぶりを観ると夢ぶり共感性がつよくなる。なのでラストでの別れも一層寂しくみえそれだけ短期間のお姫様との交流が貴重に思えるんだな。だからそれがなく二人が結びついて良かったな・・じゃなくて映画ならではの一瞬の夢物語を思うと一緒になっちゃぁ・・と思うんだがね。エルビス・コステロの歌も良かったけど映画全篇とエンディングを考えると、やっぱり『ヨーロッパ』のポール・スレードの歌う『フレンズ』の方がよりグッとくるよね。

自分も時々というか数年に一回見るかの頻度で夢で芸能人や普通じゃ一緒になることのない人との交流する夢を見るんだけどね(覚めた時のあの残念感といったらねぇ)そんなしがない男の夢物語をかわって演じてくれたりするのも映画の役割りでしょ。それじゃぁ嫉妬や僻みやっかみなどうまれないラストでの別れは必須でしょ。結ばれちゃぁ面白くないよね。