(映画パンフレット)『摩天楼を夢みて』

 デヴィッド・マメットのピューリッツァー賞文学賞を受賞した名作戯曲『グレンギャリー・グレンロス』を映画化。

 ジェームズ・フォーリー監督作品『摩天楼を夢みて』(1992)

 原題「Glengarry Glen Ross」

(出演)アル・パチーノ、ジャック・レモン、アレック・ボールドウィン、ケヴィン・スペイシー、他

(音楽)ジェームズ・ニュートン・ハワード

・・もぅかれこれ3回は観たかな。この作品は好きだな。ジワジワと怖いけど面白い。

まず、メイン曲から都会の街を感じさせるジャズ調のサントラがまず絶品。その洗練されたサントラとは真逆にジャック・レモンの痛々しい悲壮感いっぱいの演技は素晴らしい。

元々舞台劇は苦手で映画でも(舞台調劇)となるとちょっと取っ付きにくいかな・・って感じなんだが、この映画は良い。ヒッチコックの「ロープ」や「探偵スルース」のように退屈させなく全編観ててハラハラさせられる。

作品としては怖い面もあって面白いのだが、あんな企業、普通に考えたらブラックな会社だよね。そこまでもがいてまでも働きたいか?って思ってしまう。